米教科書に「旧日本軍が慰安婦を強制連行」記述

米大手教育出版社「マグロウヒル」が出版した高校の世界史の教科書に、「旧日本軍が慰安婦を強制連行した」とする記述があることが分かった。

３日、産経新聞によると、この教科書は「トラディッションズ・アンド・エンカウンターズ（伝統と交流）」という章で先の大戦を扱い、約１ページにわたって、慰安婦関連の内容を記述した。特に、「日本軍は１４〜２０歳の約２０万人の女性を慰安所で働かせるために強制的に徴用し、慰安婦になることを強要した」と慰安婦強制連行を明記した。

このほかにも、「逃げようとして殺害された慰安婦もいた」、「多くは朝鮮や中国からの慰安婦だった」、「戦争終結時に証拠を隠すため、日本兵は多くの慰安婦を殺害した」、「日本軍は慰安婦を天皇からの贈り物として軍隊にささげた」といった内容も含まれている。教科書は、カリフォルニア州ロサンゼルス市やその近郊の公立高校で使用されている。

産経新聞はこのような内容をすべて「虚偽」と報じた。同紙は、「中韓による反日活動で広がった、事実に反する認識が『史実』として米教育現場に持ち込まれている」とし、「日本政府は出版社に記述の是正を求めるなどの対応が迫られそうだ」と伝えた。