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[オピニオン]「ブラックフライデー」の軽はずみな購入

[オピニオン]「ブラックフライデー」の軽はずみな購入

Posted December. 01, 2014 14:25,   

한국어

最近、韓国で最も難しいことは、アイマックス映画館で「インターステラー」を見て、「ハニーバターチップ」を食べることだと、米紙ウォールとリートジャーナルの最新号が報じた。韓国で、映画「インターステラー」のブームについて紹介する記事の一下りだが、韓国人はとりわけ偏り現象を見せているような気がして、後味が悪い。11月を襲ったこの「偏り」に欠かせないのが、米ブラックフライデー期間中の海外からの直接購入の行列だ。

◆11月最終木曜日の感謝祭の翌日のブラックフライデーは、膨大な売上げで企業各社の帳簿が黒字に転じるという意味で名づけられたものだ。企業各社は商品を大幅に割引して販売し、消費者らは予め目をつけて置いた商品を、この期間中に購入する。希望する製品を先取りするため、売場の前にテントを張って待つ米国人の姿は、我々には見慣れないものだ。しかし、何時からか、このセールのブームに韓国の直接購入族がざわつき始めた。

◆口コミで行われてきた海外での直接購入が爆発的に増えたのは昨年から。昨年は1兆1509億ウォンだった海外からの直接購入金額が、今年は2兆ウォンを超えるのは確実だ。国境のない電子商取引の環境や英語の読み書きに不自由しない世代の登場、国内消費者価格を割高につけた一部の大手企業や暴利を手にした流通業者が、海外での直接購入の成長を率いた。とりわけ、法外な中間マージンで私服を肥やしてきた流通業者らは、緊張しなければならない。

◆しかし、副作用も現れている。写真だけを見て品物を選んだため、間違われる可能性がある。韓国までの配送期間が長くかかり、適切な利用時期が過ぎた後に製品を受け取ったり、交換や返品も容易ではない。相当な金額の配送料に関税まで支払わされれば、国内でのセール価格に比べ、あまりメリットがないという声も聞こえてくる。この期間中に何か買わなければ損でもするかのような、流行に後れるような気がして、不要な品を買ったり、過度な消費をすることもありうる。ネット上では、海外から送られてきた品物を手にし、「私はなぜ、徹夜まで氏ながらこのような物を買っただろうか」と自嘲する声も掲載されている。他人より先を進む行為には、機会とリスクが一緒に伴われる。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com