野党新政治民主連合の来年の2・8党大会での代表選に立候補する「ビッグ3」(文在寅、朴智元、丁世均の3議員)を牽制したい非主流陣営の悩みが深まっている。事実上、不出馬の意向を表明した金富謙(キム・ブギョム)前議員に代わって「ビッグ3」と戦うほどの対抗馬が見あたらないためだ。さらに有力走者の不出馬を迫るだけの動力もほぼ底をついた状態だ。
非盧系(非盧武鉉氏系)陣営の首長格であるキム・ハンギル前代表は、院内代表を退いた朴映宣(パク・ヨンソン)議員を非主流候補に擁立すべきだと内心では考えている。キム前代表側は25日、電話取材に対して、「朴議員と金前議員の不出馬の可能性について話をしたが、朴議員に出馬要請をできていない」と伝えた。非常対策委員長の時、セウォル号特別法の処理問題をめぐって党内で対立が生じ、「離党騒動」を起こした記憶がまだ新しいため、党内で朴議員を拒否する勢力が多いためだ。
「ビッグ3」の不出馬を求める署名に参加した議員30人のうちの多くが朴議員の出馬に否定的だ。署名を主導した鄭成湖(チョン・ソンホ)議員は、「金東迵(キム・ドンチョル)、金栄煥(キム・ヨンファン)、朴柱宣(パク・ジュソン)議員の候補一本化と李仁栄(イ・インヨン)候補の支持によって予備選挙でビッグ3のうち2人を落とすことが目標だ」と話した。
彼らは、不出馬の意向を固めた金富謙前議員が考え直すよう説得を続けることにしたが、状況は劇的な変わりそうにないという見方が多い。