「○○歯科院長、江南(カンナム)歯科医代表、実は脱税の現場!」
2013年8月上旬、ユン氏(70)の指はコンピュータのキーボードを忙しく叩いていた。2年前、医師で娘婿のA氏が娘と離婚すると訴訟を起こしたことを知り、インターネットに誹謗文を流した。A氏を許せなかったユン氏は、知り合いのイ氏(28)に、「Aとその父親が病院を経営し、脱税したという内容を流してほしい」と電子メールで頼んだ。ユン氏の指示どおりイ氏は、「患者を集めれば手当てを支給するねずみ講営業を行い、数十の借名口座を開設して75億ウォンを脱税し、検察の捜査を受けている」という内容の虚偽の内容をブログに20回余り掲載した。
ポータルサイトの運営者が文の掲示を遮断すると、ユン氏の「行き過ぎた父情」はさらに強まった。30のIDを購入し、ネットカフェで、「Aが出国禁止になった」、「会長(Aの父親)が嫁を使い古した履物のように捨てた」という虚偽の内容を何度も書き込んだ。
ソウル中央地裁刑事第3単独の孫周哲(ソン・ジュチョル)判事は4日、「他人のIDを盗用してまでブログに文を載せ、事件の犯行期間が長く、行き過ぎているため、容認できない」とし、ユン氏に懲役10ヵ月の実刑を言い渡したことを明らかにした。