Go to contents

キーマン・MF奇誠庸のパートナは? シュティーリケ監督の選択に注目集まる

キーマン・MF奇誠庸のパートナは? シュティーリケ監督の選択に注目集まる

Posted January. 09, 2015 07:11,   

한국어

サッカー韓国代表はアジアカップを控えて今月4日に行ったサウジアラビアとの最終テストで2−0で勝ったが、中盤は緩かったとの評価を受けている。中盤を仕切るMF奇誠庸(キ・ソンヨン=26、スウォンジーシティ)は所属チームの日程上、同試合には欠場した。

奇誠庸は、韓国代表の中盤の司令官として試合を調整する。10日午後2時、豪州キャンベラスタジアムで行われるA組グループリーグ第1戦オマーン戦には奇誠庸が出場でき、韓国はより締りのあるプレーが期待できそうだ。

ところが、ウリ・シュティーリケ監督にはもう一つの悩みがある。奇誠庸を十分活用するためのパートナを探すことだ。シュティーリケ監督は4−2−3−1フォーメーションを使う。「2」に当たる2枚のMFのうちの1枚が奇誠庸だ。奇誠庸は中盤で守備の傍ら、パスで攻撃の流れも作り出す。息を合わせられるパートナの活躍次第で彼のプレーは変わってくる。

奇誠庸のパートナには韓国栄(カン・グクヨン=カタールSC)と朴柱昊(パク・ジュホ=28・マインツ)、李明周(イ・ミョンジュ=25、アル・アインFC)が取り沙汰されている。

これまで奇誠庸と一番よく息を合わせてきた韓国栄は典型的な守備的MFだ。韓国栄が守備に偏ると奇誠庸はもっと攻撃的に動ける。韓国栄は安定的なプレーをしながらも、激しい体当たりで相手の攻撃の流れを断ち切る。左ウィングバックでありながらMFとしてプレーも可能な朴柱昊は左サイドの攻撃を担う孫興民(ソン・フンミン=23・レバークーゼン)との連携プレーでシナジー効果を生み出せると見られている。よく左ウィングに立つ孫興民はは、主に左サイドから中央へ飛び出す。その瞬間、朴柱昊が孫興民が飛び出して空いたスペースを埋めながら援護することができる。

シュティーリケ監督は、朴柱昊を左DFとMFのうち、どちらに入れるかで悩んでいる。朴柱昊をMFに起用すれば左DFには金珍洙(キム・ジンス=23・ホッフェんハイム)が起用される可能性が高い。金珍洙は、まだ大きな試合の経験が足りなく、多少は不安に見えるのが欠点だ。

李明周は攻撃意識が高いMFだ。良質のパスが出せ、守備裏に飛び出す能力も高い。奇誠庸と並んで立てば、繊細なパス回しが可能になる。だが、MFが頻繁に前に出ようとすると、守備ラインとの間に空きが生じ、中盤からプレスをかけるプレーが失敗に終わりかねない。そのため、中盤を明け渡してしまえば、致命的な結果につながりかねない。

KBS解説委員のハン・ジュンヒ氏は、「シュティーリケ監督が相手によって、これら3人をうまく使い分けるだろう。豪州のようにパワーフルで守備よりは攻撃に力を入れるチームなら、韓国栄(ハン・グクヨン)を使って守備を強化した方が良いし、オマーンやクウェートのような弱体チームを相手には、李明周を入れて攻撃を強化するのも手だ」と話した。KBSN解説委員のキム・デギル氏も似たような見方を示した。SBS解説委員のパク・ムンソン氏は、「国内リーグを終えた選手がいればシーズン途中に合流した海外組など代表メンバーのコンディションが一定でないので、初戦は安定的に運営する必要がある」と言い、オマーン戦では守備に力を入れるべきだと強調した。

オマーンは国際サッカー連盟(FIFA)ランキング93位で韓国(69位)より下だ。オマーンの最高のスター選手はイングランド・プレミアリーグでプレーするGKアリ・アル・ハブシ(34=ウィガン)だ。アジア選手として欧州のビックリーグで主力で活躍するスター選手で、オマーン代表の精神的支柱だ。