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体内時計調整で競技力アップ、英研究グループがメカニズム解明

体内時計調整で競技力アップ、英研究グループがメカニズム解明

Posted January. 30, 2015 07:13,   

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豪州で開催されているアジアカップの決勝が翌日に迫ったが、韓国代表の優勝可能性はどのくらいだろうか。英国の研究グループが、選手たちの体内時計(生体時計)を調整すれば、競技力を最高に引き上げるのことができる、との研究結果を発表した。

バーミンガム大学生命科学科のローランド・ブランドステッター博士が率いる研究グループは、選手たちの競技力が時間帯によって最大で26%まで差が出るという研究結果を29日発行の国際学術誌「カレントバイオロジー」に発表した。ブランドステッター博士は「競技力で1%の差は競技結果に大きな影響を与えかねない」とし、「仮に2008年北京五輪の陸上男子100メートルで2位と4位が入れ替わることが起こり得る」と話した。当時の2位は9.89秒で4位は9.93秒だった。

研究グループは、平均年齢が22.5歳のアスリート121人を睡眠習慣によって「朝型」「夜型」「中間型」に分け、1日6回にわたって持久力テストを行った。それをもとに運動能力が最高に向上する時間帯を分析した。

その結果、朝型の選手は平均的に目が覚めてから5時間36分が経過した午後0時20分の運動能力が最も高かった。これに対して夜型は、寝起きから11時間11分が経過した午後7時40分に最上のコンディションを見せた。中間型は起床後6時間30分が経過した午後3時50分に頂点に達した。これは一般的に選手の競技力が夜に最高潮に達するという通念を裏切る結果だ。

研究グループは、その原因としてステロイドホルモンのコルチゾールに注目した。ブランドステッター博士は「夜型は睡眠を誘導するホルモンであるメラトニンの分泌が遅れると、それに伴って故ルチゾールの分泌も遅れる」とし、「筋肉が力を出す上でコルチゾールが重要な役割を果たすだけに、運動能力が最高になる時間帯も夜になるのだ」と説明した。

仁荷(インハ)大学芸術体育部のパク・ドンホ教授は、「眠りから覚めた直後は運動能力が低下しているので、韓国スポーツ開発院は泰陵(テルン)選手村に朝食を取る前に実施する早朝トレーニングの強度を下げるよう勧めている。時差のある海外で競技をするときは、メラトニンを摂取して早く寝るようにもしている」と話した。