マーズ(MERS=中東呼吸器症候群)のために臨時休校に入った学校が、これまでの京畿道(キョンギド)や忠清南道(チュンチョンナムド)・忠清北道(チュンチョンブクド)地域のほか、ソウルや大田(テジョン)でも早いテンポで増え続けている。教育部によると、4日現在、マーズによる臨時休校になった学校は7地域の822校に上っている。
とりあえず、5日までに臨時休校を実施している学校は、来週も引き続き臨時休校を延長すべきかどうか悩んでいる。また、臨時休校していない複数の学校も、拡大の傾向を見極めながら、休校するかどうかを決めようと、神経を尖らせている。しかし依然、臨時休校に関する明確なガイドラインがない上、教育部と保健福祉部の臨時休校如何を巡る対応が食い違っており、現場の学校では戸惑いを隠せないでいる。
4日から臨時休校に入ったソウルのA小学校の教師は、「保護者たちが不安を感じているので、校長と保護者運営委員会とが裁量で二日間、臨時休校を決めている」とし、「共働き家庭では臨時休校が長引けば困るという立場であり、一部の保護者らは事態が収拾するまで臨時休校を続けるべきだと要求しており、決定が容易ではない」と伝えた。
臨時休校に入った学校が最も多い京畿道は4日、「マーズの拡散による臨時休校の実施を巡る追加案内」と題した公文書を現場の学校に送った。同公文書によると、△生徒児童や教職員が感染陽性判定を受けたり、周辺に陽性判定を受けた人がいる場合、△児童生徒や教職員、保護者、周りの人々のうち、隔離対象がいる場合、△正常な授業が難しかったり、大半の保護者の強力な要求がある場合、臨時休校に入ることができる。しかし、これも同様に学校レベルでは把握が難しく、「大半の保護者の強力な要求」を巡る判断基準も曖昧だという指摘が出ている。
学校に分類されず、臨時休校の統計には含まれない乳幼児対象の英語幼稚園や遊び学校、予備校なども次々と臨時休業に入っている。ソウルのとある英語幼稚園は最近、中東旅行に行ってきた園生が3日、幼稚園に来たが、保護者らの抗議を受け、1週間臨時休園に入った。周辺の学校が臨時休校に入った江南区大峙洞(カンナムグ・テチドン)の周辺は、保育所や小学生向け塾も、臨時休業に入っている。
臨時休校に入っていない学校も、今月中に予定されていた体験学習活動を次々と取り消したり、見合わせている。ソウル市教育庁は、体験学習活動の実施如何を確認するため、各学校に公文書を送る一方、まだ、青少年センターと契約を交わしていない学校は、入札を中止するよう勧告した。各市道教育長が積極的な団体活動の中止を勧告し、これを受け入れる学校はさらに増える見通しだ。しかし、団体活動が来週中に迫っている一部の学校は、違約金問題を取り上げながら難色を示している。
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