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FRBが年内利上げを再確認、9月以降に1、2度実施か

FRBが年内利上げを再確認、9月以降に1、2度実施か

Posted June. 20, 2015 06:57,   

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米国の連邦準備制度理事会(FRB)が現在ゼロ水準の政策金利を年内に引き上げる意向を事実上再確認した。だが、グローバル経済に与える衝撃を考慮し、テンポを調整する方針も明らかにした。韓国と海外の専門家らは、米国が今年9月以降年末にかけて金利を1、2度上げだろうとの見方を示している。

FRBは17日(現地時間)、連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議を開き、基準金利を既存の0〜0.25%で維持することを決定した。ジャネット・イエレンFRB議長は、「労働市場が改善されインフレが目標値の2%を取り戻すという『合理的な確信』が持てれば政策金利の引き上げに踏み切る」と言い、「現在大半のFOMC委員らが年内の利上げが適切だと考えている」と述べた。FRBによると、全17人のFOMC委員のうち15人が年末までに利上げがあるだろう、との見方を示しているという。

ただ、利上げのテンポは非常に漸進的に行われる見通しだ。FRBは米国の今年度の経済成長率予測値を既存の2.3〜2.7%から1.8〜2.0%に下方修正した。景気回復の遅れは、急激な利上げ回避の大義名分になる。イエレン議長は「利上げはタイミングではなく経路が重要だ」とし、「われわれ(FRB)はFOMC会議の度に0.25ポイントずつを上げる機械的な経路を辿るとは期待していない」と話した。

イエレン議長の発言は、年内に利上げがあっても、一度で大幅に、もしくは何度も連続して上げたりはしない考えを示したものと受け止められる。1994年、米国がわずか1年間で基準金利を3ポイントも引き上げ、途上国やグローバル経済に大きな衝撃を与えた過ちを繰り返してはならないという認識を示したものだ。



jarrett@donga.com