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代表ジンクスを破ったメッシ、初のメジャー大会優勝はなるか

代表ジンクスを破ったメッシ、初のメジャー大会優勝はなるか

Posted July. 02, 2015 07:14,   

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結局、彼の足元からのゴールはなかった。しかし、代表選手として初のメジャー大会優勝を飾るチャンスを掴んだ彼は、満足気な表情だった。

リオネル・メッシ(28)が「国家代表ジンクス」脱出のきっかけを掴んだ。アルゼンチンは1日、チリのコンセプシオンで行われた2015コパ・アメリカ(南米選手権)の準決勝で6−1で大勝を収めた。同日、メッシは得点こそなかったが3アシストを記録し、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。メッシはパラグアイ守備のマークが自身に集中すると、無理にシュートを放つ代わりに的確なパスとFKなどで仲間のゴールをアシストした。

国際サッカー連盟(FIFA)バロンドール(年間最優秀選手賞)を4度も受賞するなど[サッカーの神様]と呼ばれるメッシだが、代表ではとりわけ小さくなった。2005年にAマッチデビューを果たしたメッシは、今大会のグループリーグ・ジャマイカ戦でセンチュリークラブの一員となった。だが、10年間代表のユニフォームを着て参加したワールドカップなどメジャー大会で優勝は一度もなかった。所属クラブのFCバルセロナ(スペイン)の欧州サッカー連盟(UEFA)チャンピオンズリーグ優勝などをけん引したメッシの姿を代表では全く見られなかった。

昨年のブラジルW杯ではメッシが試合開始前にピッチで嘔吐する場面もあった。スペインのスポーツ紙マルカは、精神科専門医の話として「メッシは『無意識的な落胆』症状を見せたもので、極度の緊張感と不安感で嘔吐症を起こしたのだ」と報じた。過去の失敗経験と周囲の期待からくるプレッシャーで身体的副作用まで起こしたのだという。アルゼンチンの準優勝で終わったブラジルW杯で大会最優秀選手に選定されたメッシは、「国民を幸せにしてあげることができず申し訳ない」と頭を下げた。

今大会ではフィールドゴールを決められないなど、依然として得点力は不調だ。だがチームの勝利に目標を定めた彼は、縦横無尽にピッチを走り回っている。攻撃の担い手として最前線だけに止まらず、ハーフラインまで下がって試合を調整し、自身よりもゴールを決めやすい位置にいる仲間にスルーパスを送るなど「司令官」の仕事を全うしている。

アルゼンチンのヘラルド・マルティーノ監督は「メッシのパスは、必ず得点につながる。試合の流れに応じて、様々な役割を果たしているメッシは(ゴールこそ決められていないが)幸せな状態だ」と話した。

アルゼンチンは5日、主催国のチリと決勝で対決する。メッシが1993年の優勝以降、22年ぶりにアルゼンチンを頂上に導き、念願のAマッチ大会優勝杯を掲げることができるのかに注目が集まっている。



trigger@donga.com