朴槿恵(パク・クンヘ)大統領は20日、閣僚級の国家人権委員会委員長に李聖昊(イ・ソンホ)ソウル中央地方裁判所長(58)を内定した。玄炳哲(ヒョン・ビョンチョル)委員長の任期は来月12日に終わる。任期は3年で、1回に限り再任が可能だ。09年7月に任命された玄委員長は12年8月に再任したため、李氏は朴大統領の初めての人権委院長人選だ。李氏は、国会人事聴聞会を経て任命される。
忠清北道永同(チュンチョンプクト・ヨンドン)出身で、ソウル大学法学部を卒業した李氏は、司法研修院12期で、ソウル中央地方裁判所部長判事、ソウル高裁首席部長判事、特許裁判所首席部長判事などを務めた。80年代の代表的な容共捏造事件である「アラム会」被害者の再審で、先輩判事に代わって謝罪し、無罪を言い渡した。
特許裁判所にいた時、知的財産権をテーマに約40編の論文を発表するなど、国際知的財産権分野の専門家に挙げられる。李氏は昨年7月、最高裁判事候補推薦委員会から最高裁判事候補に推薦されたこともあった。仁川(インチョン)地方裁判所のイ・イェリム判事(33・司法研修院40期)は娘だ。
また朴大統領は、首相秘書室長(次官級)に沈五澤(シム・オテク)国務調整室国政運営室長(58)を、国務調整室国務第1次長には呉均(オ・ギュン)大統領秘書室国政課題秘書官(53)を選任した。
沈氏は、全羅南道宝城(チョンラナムド・ポソン)出身で、韓国外国語大学貿易学科を卒業した。第27回行政高等試験に合格し、首相室総括政策官、社会統合室長などを務めた。呉氏はソウル出身で、韓国外国語大学法学科を卒業した。第29回行政高等試験に合格し、首相室社会総括政策官、大統領引継ぎ委員会専門委員を経て、13年2月に大統領国政課題秘書官に就任した。呉俊(オ・ジュン)国連代表部韓国大使は呉氏の兄だ。
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