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天津の爆発事故、現場に化学部隊を投入

Posted August. 15, 2015 07:11,   

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12日、中国の天津市塘沽港で起きた大型の爆発事故で、シアン化ナトリウムなど猛毒の物質が多量に流出した可能性が提起されている。

中国中央テレビは14日、塘沽港周辺の下水道から猛毒性の物質であるシアン化物が基準値の3倍から8倍まで検出されたと報じた。

港の物流倉庫には、毒物・劇物約700トンのうちシアン化ナトリウムをはじめ水に激しく反応するトルエンジイソシアネートや炭化カルシウムなどの危険物を保管されていた。

土壌と地下水、下水の汚染が予想される中、中国当局は北京軍区の化学戦専門部隊214人を化学物質を検出する装備とともに緊急投入した。毒物・劇物が周辺土壌だけでなく下水に溶けて遠く海に拡散することを防止する作業が進められる。

CNNによると、環境保護団体「グリーンピース」は14日の声明を通じて、「毒物・劇物が天津市民に害を及ぼすことが心配される」とし、「明日、雨が予報されており憂慮される」と明らかにした。

現地では、空気中の有毒物質が北京にまで拡散したという未確認のうわさまで流れている。

今回の爆発事故で、これまで確認された55人の死者のうち消防士が12人から17人に増え、中国最悪の消防士惨事として記録されるものとみえる。さらに、まだ約30人が行方不明の状態だ。

消防士の犠牲が多いことを受け、水に反応する化学物質に放水したことが原因である可能性も指摘されている。

消防士のほかにも約700人の負傷者が治療を受けており、このうち71人が重傷のため、死者がさらに増えるものとみえる。

この事故で、韓国現代(ヒョンデ)自動車も約1600億ウォン(車両約4000台)の被害を受けた。



jameshuh@donga.com