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[オピニオン]人海戦術の進化

Posted September. 07, 2015 07:26,   

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1958年に中国で人民の穀物を略奪するため、スズメのせん滅作戦が行われたことがある。4月19日午前4時、北京市民300万人が投入され、叫び声を上げ、音がするものを叩いた。驚いて空に舞い上がって落ちてきたスズメはムチ打たれ、木の枝にいたスズメには石や銃弾が飛んだ。あちこちに毒入りの餌が置かれた。せん滅作戦が全大陸に広がり、その年だけで2億1000万羽のスズメが掃討された(キム・ミョンホ『中国人の話』)。実に人口大国の発想だ。

◆白善鎏(ペク・ソンヨプ)将軍が証言する韓国戦争当時の中国共産軍は「うんざり」と「恐怖」そのものだった。彼らは昼には遊撃戦で、夜にはラッパや笛、ドラで奇怪な音を出して奇襲した。昼夜を問わず攻撃し、国軍と国連軍を困らせた。正面よりも側面や見えない所から接近するなど、動きはいつも予想を外れた。巧妙な戦法の人海戦術だった。中国共産軍約30万人が投入され、最終的に国連軍は後退し、韓半島は分断された。

◆中国は3日、抗日戦争勝利70年の軍事パレードで約40種500余りの兵器を公開した。規模も途方もないが、空母キラーミサイル、20時間連続で4000キロまで飛行可能な無人機、最大100のターゲットを同時に追跡できる早期警報機といった兵器は脅威だ。天安門広場に現れた兵器は中国軍事力のごく一部にすぎない。現在の中国の国防予算は公式で179兆ウォン、非公式では258兆ウォンと推定される。米国よりは少なくても、韓国、日本、ロシア、インドの国防予算を合わせた額よりも多い。

◆中国の軍事パレードを見て、「人海戦術から兵器戦術への進化」を感じた。習近平国家主席が230万兵力のうち30万人削減を宣言したのは、「頭数」ではなく最新兵器で武装した人民解放軍への自信の表れだろう。「中国は決して覇権主義や膨張主義を模索しない」という習主席の宣言にもかかわらず、周辺国は憂慮と脅威を感じざるを得ない。

李進寧(イ・ジンニョン)論説委員 jinnyong@donga.com



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