「100歳まで生きる時代じゃないですか。これから残された時間が多い。色あせて、あきらめていた夢を追いかけて、再び舞台に立つことを決心した」
先月出演したMBCのバラエティ番組「ラジオスター」で低い声が「『洞窟低音』のようだ」と反響を呼んだ「セシボン・トリオ」の立ち上げメンバー、イ・イクキュン氏(68)。彼の電話の声は低かったが、明るかった。
イ氏と、チョ・ヨンナム、ユン・ヒョンジュ、キム・セファン氏は26、27日、ソウル鍾路区(チョンロク)の世宗(セジョン)文化会館大劇場で、「2015セシボン友達コンサート・シーズン2」を公演する。
セシボンのコンサートは2011年に始まったが、4年経って「シーズン2」で装い新たにイ氏が48年ぶりに舞台に立つ。イ氏は、今年のはじめ公開された映画「セシボン」で主演オ・グンテ(チョンウ)のモデルとなった人物。
「映画の中とは違って、私は愛のために友人を裏切るような人間ではない。ははは」
延世(ヨンセ)大学土木工学科に通っていた時、セシボンで活動し、音楽の道に進むために休学したが、すぐに入隊令状が来た。1968年に入隊した彼は、その後、歌手の夢をあきらめ、40年間建設関係の仕事をした。最近、ネパールで橋梁工事を終えて帰国したところ、セシボンの仲間に誘われて、第2の人生を送ることを決めたという。
2時間の舞台で、セシボンは映画「セシボン」にも出た「When the saint go marching in」など、思い出のポップソングを歌う計画だ。「旅行に発つ」、「花開市場」、「貝殻を縛って」、「いばら」などの歌も観客を待つ。今回ゲストに出る演歌歌手のチョ・ジョンミン氏は、セシボンメンバーと「テンボル」、「サッド・ムービーズ」、「長い髪の少女」を歌う。チョ・ヨンナム氏は、「低音が素敵なイ・イクキュン、女性歌手チョ・ジョンミンの合流で今回の公演の『声』はいつよりも豊かだった」と話した。
2009年、MBCラジオ「チョ・ヨンナム、チェ・ユラの今はラジオ時代」で、セシボンメンバーのうちチョ・ヨンナム、イ・チャンヒ、ソン・チャンシク、ユン・ヒョンジュ、キム・セファン氏が、約40年ぶりに集まった。キム氏は、「今回の公演のために練習したが、まるで昨日まで会っていたかのように目を見ただけで息がよく合う。今回、立ち上げメンバーのイ氏が加勢したので、あとは6人全員が『完全体』で舞台に立つことだけだ」と話した。
「私は他のメンバーのようにプロではありません。でも、セシボンメンバーが私を必要とするなら、あの時あの頃のようにこれからもずっと一緒にやっていきます」(イ・イクキュン)
26日午後3時、7時、27日午後2時、6時。8万8000〜16万5000ウォン。1544−1555
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