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25万ウォンの訓民正音解例本の復刻本がベストセラー?

25万ウォンの訓民正音解例本の復刻本がベストセラー?

Posted October. 20, 2015 07:29,   

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訓民正音解例本「複製本」が最近、出版界で話題となっている。

国宝第70号の「訓民正音解例本」を最大限原本に近づけた複製本が9日に出版されて以降、一般読者に「予想外に」人気を呼んでいる。

この複製本は、解例本の原本を所蔵するカンソン美術文化財団が企画したもので、10月第2週の人文分野ベストセラー4位(総合ベストセラー23位)になった。19日までに2000部近く売れた。この本は、複製本(66ページ)と解説書「訓民正音解例本−ハングルの誕生と歴史」(264ページ)のセットで、価格は25万ウォン。1万ウォンほどの一般の単行本も1刷(2000部)を売るのが難しい出版市場で、非常に異例のことだ。

複製本を製作した教保(キョボ)文庫も驚いている。値段が高いため、公共図書館や学校などの団体が教育用に少量購入すると予想していた。教保文庫の分析によると、購買読者は主に中高年層の男性で、40代男性(17.2%)、50代男性(23.3%)、60代男性(19.1%)の順だった。

彼らは複製本を買った理由を、「家に保管したい」と明らかにした。教育用ではなく「所蔵用」、「装飾用」としての価値が購買欲求を誘発したのだ。複製本は、原本の色あせた紙の質感からシミや破れた部分まで再現された。また、原本のように紙を半分に折って表裏に書き、穴を4つあけてひもで括る方法で製作された。

最近、国宝級と評価される「訓民正音解例本(尚州本)」の所蔵者が、「尚州本の価値は1兆ウォンにのぼる。国家が1000億ウォンを補償すれば、尚州本をすぐに手放す」と言って社会的な話題になったことも、販売に影響を及ぼしたと見られている。

しかし、複製本が人気を呼べば呼ぶほど、消費者の間では高すぎるという批判も出ている。会社員のキムさん(40)は、「ハングルの価値を広く伝えるという趣旨で作ったと言いながら、25万ウォンはあまりにも高い。購入したかったが、値段のためあきらめた」と話した。そのうえ、この本が政府の支援を受けて製作されたことが明らかになり、「値段を下げるべきだ」という指摘も出ている。

これに対して、文化体育観光部・国語政策課の関係者は、「政府が製作を支援したのは間違いないが、製作を金銭的に支援したわけではない。省の名前を貸した程度だ」と明らかにした。教保側は、紙は全州(チョンジュ)で作られた韓紙だけを使い、手作業で製本した。製作費だけで12万ウォンかかり、マーケティングや人件費などを考えると、決して高くないとの立場だ。

にもかかわらず求める人が多いことから、教保側は複製本の「大衆普及版」の製作・販売を検討している。教保コンテンツ事業団のシン・デソプ課長は、「複製本のディテールを少し減らしてでも安く生産する方法を模索している」と話した。



zozo@donga.com