韓国で改良された魚類の種苗が、初めて海外に輸出される。海洋水産部(海水部)は16日、韓国の技術で作出したハタ科新品種の種苗6万1000匹を来月まで台湾に輸出すると明らかにした。
ハタ科の魚種として韓国で最もよく知られるのは、アラ(写真)だ。水産動物の種苗開発に乗り出した海水部傘下の「ゴールデン・シード・プロジェクト」事業団は、韓国産アラとマハタ(真羽太)の卵に、400キロまで成長するタマカイの精子を授精させ、二種類の新しいハタ科種苗を作り出した。今回輸出する種苗はこれを含む計3種類の品種であり、金額としては1億3千万ウォン分に上る。
韓国が水産動物の種苗を輸出するのは今回が初めてだが、海水部によると、世界水産動物種苗市場の規模は2011年基準で157億ドル(約18兆3690億ウォン)に上る。韓国政府は水産動物種苗技術の開発に、2021年まで3985億ウォンを投入する計画だ。特に今回輸出が実現したハタ科やヒラメ、アワビなどは輸出向け種苗として育成し、海苔は輸入代替種苗として開発する計画だ。
海水部養殖産業課のチェ・ヨンソク課長は、「水産動物種苗の輸出を通じて、魚類の成魚と加工品に集中していた国内水産動物の輸出に変化をもたらすことができる」とした上で、「これからも水産動物種苗の育成を未来の成長産業と位置づけ、着実に支援していきたい」と話した。
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