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[社説]「新政治連合とは連帯しない」とは言わず、安哲秀党のビジョンを示すべきだ

[社説]「新政治連合とは連帯しない」とは言わず、安哲秀党のビジョンを示すべきだ

Posted December. 22, 2015 07:30,   

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安哲秀(アン・チョルス)議員は、最大野党新政治民主連合を離党してから8日後の昨日、「国民が願う政権交代を実現する」として、2月初めまでに新党立ち上げを実現するを宣言した。氏は、「清算すべき人たちとは連帯しない政党を作りたい」と、自分が共同代表まで務めた党を、「古い政治」、「革新を拒否する勢力」と決めつけた。新政治連合とは連帯しないものの、湖南(ホナム)新党勢力との連帯は開かれているとも明らかにした。

安議員が新政治連合との連帯はないと予告したのは、総選挙を控えて、野党圏の関係者らには、「文在寅(ムン・ジェイン)か、安哲秀か」と二者択一を押し付ける宣戦布告のように聞こえる。親盧系(親盧武鉉系)、運動圏出身の86(80年代に大学に通った60年代生まれの人たち)グループとははっきり線引きをし、新政治連合を巡って民心が揺らいでいる湖南を基盤に、反親盧連合を作るという構想だろう。

安議員は、「来年の総選挙で、与党セヌリ党が改憲可能議席を確保するのは、何としてでも食い止める」と話した。改憲阻止線は100議席以上を意味する。野党圏で中途改革性向の議員たちを集め、与党圏から安議員と歩調を合わせる中途保守を引き込めば、不可能なことでもないだろう。セヌリ党の支持率が小幅に減少したのも、現在の政治圏に嫌気がさした国民が増えていることを意味する。

しかし安議員は2013年11月28日、「国民と共にする新政治推進委員会」を発足させた後も、「地域主義の既得権政党構造を崩壊させる」と主張し、民主党と連帯する可能性を一蹴した。それなのに、新党立ち上げ準備委の発足から13日後に、民主党との統合を宣言し、「また撤収(哲秀と発音が同じ)」という異名までつけられた。「連帯はない」という安議員の誓が、来年の総選挙、あるいは2017年の大統領選挙まで続くかどうかわからないという国民が多いほど、安議員は相当信頼を失っている。

安哲秀新党が政権交代を実現する覚悟なら、「〜との連帯はしない」とはいわず、新党立ち上げのビジョンを明らかにしなければならない。しかし昨日、安議員は、「古い政治の拒否」、「公正成長論」のように、昨年の新党推進時とあまり変わらないむなしい言葉ばかり発している。直ちに、経済や民生立法に関するイデオロギー偏向的拒否や国家安保よりは、安保機構の無力化に力を入れているような新政治連合とは、どのように異なる道を進むかすらはっきりしていない。湖南の反盧(反盧武鉉)、反文(反文在寅)の空気だけを信じて、政治圏の離合集散で政党国庫補助金だけを受け取るつもりなら、「古い政治」と言われても言い返す言葉がないだろう。