大リーグ進出の夢を叶えた金賢洙(キム・ヒョンス=27)の覚悟には悲壮感が漂った。29日、ソウルで行われたボルティモア入団会見で、金賢洙は「良いプレーをして、米国で引退した後に帰国したい。韓国にUターンするのは失敗だと思う」と話した。
来季の目標について、「そういうのは考えていない。ルーキーなので、良く適応して、主力争いで勝ち残るのが急務だ」と語った。メジャーリーグで一番対戦してみたい投手には、ボストン・レッドソックスの左腕デビッド・プライスを挙げた。昨季に18勝5敗に防御率2.45を記録したプライスを特定した理由については、「攻撃的な投手で、なかなか四球を与えないので対戦してみたい」と話した。
背番号決定の背景については、「(斗山でつけていた)50番は、すでに他の選手が使っていた。27番と25番のうちの一つが選択肢だった。27番が気に入ったので代理人が姜正浩(カン・ジョンホ)の追随と見られると言って、バリー・ボンズが使っていた25番を勧めたので、それで決めた」と説明した。
申告選手としてプロ選手生活を始めた金賢洙は、2軍にいる同僚たちへのアドバイスも欠かさなかった。「自分は立派な指導者に巡り会えてここまで来れた。チャンスはいつ来るか分からないだけに、気を緩めないで最後まで、いつでも1軍に上がれると思って欲しい」。