韓国男子スケルトンの柱ともいえるユン・ソンビン(22、韓国体育大学、写真)が、ワールドカップシリーズ大会で5回連続でメダルを獲得し、世界ランキング2位についた。ユン・ソンビンは2012年にスケルトンに入門後、からわずか4年間で世界スケルトンの「2大山脈」と言われているラトビアのマルティンス・ドゥルクス(32、世界ランキングトップ)とトーマス・ドゥルクス(35、世界ランキング3位)兄弟を脅かす強者となった。
ユン・ソンビンは24日、カナダのブリティッシュコロンビア州のウィスラーで行われた国際ボブスレースケルトン連盟(IBSF)2015〜2016シーズンワールドカップ第6回大会で、3位についた。第4、第5回大会で続けて銀メダルを獲得したユン・ソンビンは、1回目と2回目の挑戦の合計で1分45秒24を記録した。マルティンスとトーマスは1分44秒31と1分44秒59で、それぞれ大会トップと2位についた。マルティンスは今シーズン、ワールドカップの6つの大会で全てトップについた。
第2〜第5回大会で全て入賞(ワールドカップは5位までメダルを授与)し、ランキングを3位にまで引き上げたユン・ソンビンは、第6回大会での3位で、ランキングポイント200点を追加し、計1140点で再び一ランク上がった。マルティンス(1350点)とは210点の差となっている。第5回大会まで2位だったアクセル・ユング(ドイツ)は、第6回大会では9位につき、ポイント152点の追加に止まり、4位(1122点)に下がった。トーマスはポイント210点を追加した1138点で、ユン・ソンビンに次ぎランキング3位となった。
代表チームのリチャード・ブロムニー・コーチは、「試合前の公式練習でよい結果が出たので、大会でもよい結果を期待していたが、ドゥルクス兄弟の体調や走行があまりにも良かった」と言い、「最後まで集中力を保ち、銅メダルを獲得したユン・ソンビンの競技力には驚いている」と話した。
ユン・ソンビンは、アジアスケルトンの英雄だったの日本の越和弘(52、引退)の牙城にも挑戦する。和弘は1997〜1998シーズンと2000〜2001シーズンのワールドカップで、全体2位についた。2002〜2003シーズンでは3位だった。和弘は1999年12月に開かれたワールドカップ長野シリーズ大会では金メダルを獲得した。2002年のソルトレーク冬季五輪でも8位につくなど、アジア選手としてはワールドカップとオリンピックで最も輝かしい成績を収めた。
유재영기자 ユ・ジェヨン記者 elegant@donga.com