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「30代に似合う準大型セダン」、起亜「オールニューK7」の試乗記

「30代に似合う準大型セダン」、起亜「オールニューK7」の試乗記

Posted February. 23, 2016 07:14,   

Updated February. 23, 2016 07:24

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若者世代と準大型セダンとはあまり似合わない組み合わせのような気がする。準大型というサイズそのものが、くつろぎを求める中年企業家を思わせる所謂「先入観」のためだ。

しかし、先月発売された起亜(キア)自動車の準大型セダン「オールニューK7」は、そのような先入観とは程遠い。発売後、年代別契約割合を探ってみたところ、30代が31.5%と、最初のターゲットだった40代(31.4%)より高いことが分かった。高級かつ運転しやすい性能を備えているためだろうか。2日、ソウル広津区(クァンジング)のWホテルから、ソウル春川(チュンチョン)高速道路を往復する約160キロのコースを、オールニューK7の「3.3GDIモデル」に実際に乗ってみた。

試乗感想をまとめれば、オールニューK7は、「30代に似合う準大型セダン」ともいえる。車体は大きいが、コンフォートで重厚な味というよりは、スポーティーで若い感覚を思う存分喚起させてくれる車であるからだ。へこんだラジエーターグリル、「Z」を形象化したヘッドランプが「よくできている」という表現をおのずと思い浮かばせる。高級とはいえ、仰々しかったり、度が過ぎているという感じではない。

実際に走らせてみると、走行性能はさすが期待していた通りだった。「狂ったような」瞬間加速はなかったが、「隣の車線を走る車両を追い越すことができるだろうか」という気持ちで、車を走らせれば、追い越しに問題はなかった。最高出力290馬力、最大トルク35.0kgf・mの3.3GDIエンジンに、同クラス初搭載の8段自動変速機と相まって、加速も滑らかだ。

オールニューK7は、利便性を高める高級品目(オプション)も見逃さなかった。運転をしていると、サイドミラーでは真横から近づいてくる車に気づけない時がある。オールニューK7は、最初からヘッドアップディスプレイ(HUD)を通して、隣の車線に車が近づいてくることを即座に知らせる。ドライバーが視線を遠くまで移さなくても、車線変更が可能かどうかがすぐ認知できる。

オールニューK7は同クラスでは初めて、米クレル社のオーディオを搭載した。後部座席のドアなど、社内を包む12のスピーカーを通じて、立体感溢れるサウンドを経験することができた。運転しながら聞く音楽に命を懸ける人々なら、欲を出すに値する。

ただ、高速走行時に聞こえてくる騒音は、まだ完全に抑えきれていない部分ともいえる。時速100キロを超えると、路面からも、内燃機関からも耳障りな騒音が聞こえ続けた。もちろん、静寂性よりはドライビングを重視する人たちにはあまり問題にならないほどだが、最上の静寂性を確保したとは言い切れない。

試乗コースの片道区間を走ってから測った複合燃料消費効率は1リットル当たり9.6キロだった。政府公認複合燃費(1リットル当たり9.7キロ)に比べても、大差はなかった。価格は3090万〜3920万ウォン台だ。



박은서 パク・ウンソ記者 기자clue@donga.com