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ソフィー・マルソー、フランス最高勲章を拒否

ソフィー・マルソー、フランス最高勲章を拒否

Posted March. 14, 2016 07:15,   

Updated March. 14, 2016 07:21

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フランス女優のソフィー・マルソー(49、写真)が、フランス最高勲章と言われているレジオンドヌールの受賞を拒否した。フランス文化芸術発展に寄与した功労が認められたマルソーは8日、ツイッターに、「昨年だけで154人を処刑したサウジアラビアの皇太子にこの賞が与えられた。これが私が受賞を拒否した理由だ」と明らかにしたと、フランス日刊紙・フィガロが12日付で報じた。

マルソーは1980年に公開された映画「ラブーム」に出演して、清純な容姿で一躍世界的スターとなった。今まで43本の映画に出演しており、最近は環境運動や社会運動にも積極的に参加している。2014年は、同棲女性との別れにつながったフランソワ・オランド大統領の恋愛スキャンダルに対し、「オランドは卑劣な臆病者だ」と憚ることなく毒舌を浴びせかけたこともある。

今年1月初頭、サウジアラビアは国際社会の反発を押し切って、テロ容疑がかけられていたシーア派指導者など47人の死刑囚を処刑した。フランスは、サウジアラビアの行動を批判する声明を発表したが、わずか2ヵ月後、当時、処刑を主導した人物に最高権威の勲章を授与し、人権団体から激しい批判を受けた。

サウジの国営通信SPAは6日付で、内務長官のムハンマド・ビン・ナーイブ皇太子がフランスを訪れ、「テロや過激主義に立ち向かって戦った功労」で、フランス政府からレジオンドヌール勲章をもらったと報じた。フランス政府は、ムハンマドが4日、オランド大統領に会ったとしただけで、勲章授与のことは公開しなかった。

レジオンドヌールは1802年、ナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)が作った賞であり、国に大きく貢献した軍人や一般人に与えられる。これまで、ジェラール・ドパルデューやカトリーヌ・ドヌーヴ、クリント・イーストウッド、ロバート・レッドフォードなど、有名俳優たちがこの勲章を受章した。

世界的ベストセラーと言われている「21世紀の資本」の著者であるパリ経済大学のトマ・ピケティ教授も昨年、オランド政府を批判して受賞を拒否した。2006年は、ジャック・シラク大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領にレジオンドヌールグラン・クロワ勲章を授与し、議論が起きたこともある。



파리=전승훈특파원 パリ=チョン・スンフン特派員 raphy@donga.com