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[社説]「尹相炫の復党」火をくべるセヌリ、来年の大統領選でも明け渡すのか

[社説]「尹相炫の復党」火をくべるセヌリ、来年の大統領選でも明け渡すのか

Posted April. 26, 2016 07:24,   

Updated April. 26, 2016 07:33

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第20代総選挙で尹相炫(ユン・サンヒョン)議員が公認から脱落し、与党セヌリ党を離党した際に共に離党した地方議員6人が、22日、仁川(インチョン)市党の党員資格審査を経て全員復党した。当選後、彼らと共に15日に復党申請を出した尹氏の復帰も、近く認められるとみられている。尹氏は、金武星(キム・ムソン)前代表に対する公認介入発言問題で、党の公認システムや党と大統領府の関係への不信、政治嫌悪を増幅させた「害党」行為者だ。早くも尹氏の復党の話が流れるとは、総選挙に惨敗してもセヌリ党は変わっていないようだ。

朴槿恵(パク・クンへ)大統領の最側近である尹氏は、「玉璽問題」を起こした金前代表とともに健全な保守層が与党に背を向けるようにした責任がある。酔って電話で「金武星殺してやる・・・」と発言し公認に介入しようとした疑惑は、旧時代的な政治工作の悪臭を漂わせた。尹氏の傲慢な行動の背後に大統領府の影がちらついたが、これまで納得できる説明も謝罪もなかった。セヌリ党が、第20代国会の開院交渉前に議席数を増やし、第1党の地位を回復しなければならないことを利用して、曖昧に復党することは容認できない。

無所属の当選者は、尹氏のほかに劉承ミン(ユ・スンミン)、朱豪英(チュ・ホヨン)、安商守(アン・サンス)、姜吉夫(カン・キルブ)、張済元(チャン・ジェウォン)、李喆圭(イ・チョルギュ)氏の7人だ。尹氏だけ親朴(親朴槿恵)で、ほか6人は非朴だ。全員復党すれば、セヌリ党の議席は122議席から129議席に増え、野党「共に民主党」(123議席)を抜くことができる。しかし、朴大統領を背に派閥対立を増幅させた核心である尹氏の復党には党内の反対も激しい。沈在哲(シム・ジェチョル)議員が、尹氏と劉承ミン氏を除く5人からまず復党させるという「5+2」方式を提案したのも、そのような理由からだ。劉氏は朴大統領に憎まれて追い出されたため、尹氏とはケースが異なる。

国会議員の復党は、市・道党の議決を中央党最高委員会が追認してこそ可能だ。今、セヌリ党は最高委員会が解体し、非常対策委員会の構成も遅れている。今、保守層の離反を招いた解党行為者を復党させるのんきな時なのか。親朴勢力は、いくら朴大統領が尹氏を寵愛しているといっても、それによってどれほど多くの議席を失ったのか振り返らなければならない。総選挙の世論を受け止めず、大義名分も実利もない尹氏の復党を受け入れれば、セヌリ党の将来はまっ暗だ。尹氏から自粛しなければ、自身の政治生命を短くするだけだろう。何より来年の大統領選で再び民意の審判を受けざるを得ないということをセヌリ党は肝に銘じなければならない。



한기흥기자 ハン・ギフン記者 eligius@donga.com