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[社説]光州に行った朴元淳氏、歴史に呼ばれて立つならソウル市長を辞任せよ

[社説]光州に行った朴元淳氏、歴史に呼ばれて立つならソウル市長を辞任せよ

Posted May. 14, 2016 07:23,   

Updated May. 14, 2016 07:26

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光州(クァンジュ)を訪れた朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が13日、誰が聞いても大統領選出征式のような発言をした。「1980年5月の光州が2016年5月の光州に」と題する全南(チョンナム)大学での講演で、「民主、人権、平和、大同の5・18精神は新しい時代と出会って共に息をし、新しい価値に変え、国民の暮らしを変えるだろう」とし、「歴史の前に恥ずべきことがないようさらに行動する」と明らかにした。疲れた民衆の暮らしを見て申し訳なく、恥ずかしく、ソウル市長として最善を尽くすだけでは足りないとし、「ここ光州から再び始めよう」と強調した。

4・13総選挙は「革命」だと、「民生の政治」が必要だと言いながら、朴市長は3日間の光州訪問が大統領選と関係がないと言った。国民を馬鹿と思っているようだ。光州精神を遠回しに言って業績を誇り、変革を主張したのも、我田引水の自己誇示にすぎない。安哲秀(アン・チョルス)、文在寅(ムン・ジェイン)氏など野党のライバルに比べて存在感が弱くなったうえ、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が帰国する前に光州に行って、性急な大統領選への行動を始めたという非難は免れまい。

ただでさえ、朴市長はソウル市を「大統領選陣営」として私用するという批判を受けてきた。既存の行政組織のほかに59の委員会を作り、主に進歩左派寄りの親交のある人々で埋めた。広報機能も約50人の報道組織とは別に約140人が働く疎通企画官室を設置した。社会的協同組合と村共同体の育成、労働者理事制の導入も友好勢力と支持基盤を増やそうという思惑があると疑われている。

朴市長に5・18精神があるなら、ソウル市民のために働かなければならない時間に光州にまで行って政治遊説をしてはならない。大統領選に立つ考えなら、市長を辞任することを望む。その後、自分の金で政治活動をすることが堂々とした振る舞いだ。