「Reporting from the Front(前線からの報告)」と題し、5月28日~11月27日まで開催されるビエンナーレで、韓国は「容積率ゲーム」というテーマを掲げた。建築設計の枠を事前に定めた建築法規、法規許容範囲内で最大限の広い面積を取ることに没頭する建築主、そのような環境で自分の業務領域を悩む建築家の間の関係性に焦点をあてた。
25日(現地時間)、国家館開館の前日に行われた外信プレビューに参加した同紙は、「韓国館の展示は、市場論理に振り回されながらも、空間使用者の生活の質に対する配慮と建物の商業的価値との間のバランスを守ろうと努める建築家の苦悩を表わした」と評した。低所得層向けの住居など、建築の社会的役割に注目してきたアレハンドロ・アラヴェナ総監督(49・チリ)が掲げた今回の建築展テーマとも呼応する。韓国館のほかには、イエメン、ポーランド、米国、オランダなどが良い評価を受けた。
副キュレーターとして参加した仁川(インチョン)大学都市建築学部のシン・ウンギ教授は、「韓国館が単一のテーマに整理して建築展に参加したのは、2年前に続き今回が2回目だ。『建築家が不動産市場について語る』という批判は少なくなかったが、現場のムードが肯定的なので嬉しく、期待される」と話した。
スイスやイスラエルなど一部の国家館は、テーマの意味を別の角度で解釈して「建築構造技術の最前線ノウハウ」に焦点をあて、注目を集めた。審査結果の発表と授賞式は28日。
베네치아=손택균기자 ヴェネチア=ソン・テッキュン記者 sohn@donga.com