離れた彼女の心をどうすれば取り戻すことができるだろうか。インターネットを検索すれば、このような悩みを持つ人のための「再会コンサルティング」会社などの広告が溢れる。再会の成功の可能性を高めるためのサービスは、電話相談から出張イベントまで多彩だ。手数料は1回の相談で4万~20万ウォン台にのぼる。
◆4・13総選挙で全羅道(チョンラド)で惨敗した野党「共に民主党」の執行部は最近、「全羅道民心」回復策をめぐって意見の相違を露わにした。野党の伝統的な票田である全羅道の有権者は、総選挙で野党「国民の党」を全面的に支持し、「共に民主党」に審判を下した。「共に民主党」の内部では、冷ややかな全羅道を「彼女」と見る見方と「親」と解釈する見方がある。どう見るかによって問題を解く方法も変わる。
◆金鐘仁(キム・ジョンイン)非常対策委代表と禹相虎(ウ・サンホ)院内代表が「彼女論」、文在寅(ムン・ジェイン)前代表や宋永吉(ソン・ヨンギル)議員などは「親論」を支持する。「彼女論」側は、「嫌いになって離れた彼女にストーカーのように執着すれば逆効果になるため、冷静になって考える時間を与えよう」と「冷却期間」を主張する。一方、「親論」側は、「何を言う。親が怒れば頻繁に会ってわだかまりを解くのが道理だ」と主張する。全羅道の内心は果たしてどちらか。いくら言っても耳を傾けず、自分勝手に行動する彼氏に耐え切れなくなった彼女のように決別の最後通告を送ったのか。することは憎くても絶対に子供を見捨てることができない親心で再びムチを持ったのか。
◆別れた彼女の心を取り戻すことは容易ではない。コンサルティング会社などは、再会の鍵は「あなたの態度にかかっている」と強調する。彼女を取り戻したいなら、何よりもまず彼女の心をしっかり読まなければならない。つきあっている時に誤ったことは何か、今後どのように直していくのか正確な診断を下さなければならない。ただ、その場限りの適当な言い逃れをしたり詭弁を並べては、関係回復は水の泡になる。離れて行った彼女を恋しく思う男性だけでなく、「全羅道求愛」に動き出した「共に民主党」が肝に銘じるべき助言だ。
高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com
고미석기자 コ・ミソク記者 mskoh119@donga.com