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三星半導体の被害者対策で「オンブズマン委員会」が正式発足

三星半導体の被害者対策で「オンブズマン委員会」が正式発足

Posted June. 09, 2016 07:40,   

Updated June. 09, 2016 07:51

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三星(サムスン)電子の半導体事業所について総合診断を行い、白血病などへの予防策をまとめるための「オンブズマン委員会」が8日、公式に発足した。

オンブズマン委員会とは1月、三星電子と家族対策委員会、「半導体労働者の健康や人権の守り神」(バンオルリム)などの当事者らの合意によって立ち上げられた外部独立機構だ。三星電子の半導体生産ラインについて総合診断を行い、その結果を報告書でまとめる。また、総合診断の結果、改善が必要な事項が見つかれば、その改善案を示して、その履行も点検する役割を果たす。すべての当事者が合意したオンブズマン委員会の公式発足で、9年間続いてきた「白血病を巡る議論」は事実上ピリオドを打った。

李哲洙(イ・チョルス)オンブズマン委員長(ソウル大学法学部教授)は、東国(トングク)大学医学部の林鉉述(イム・ヒョンスル)教授やカトリック大学医学部の金顯旭(キム・ヒョンウク)教授を委員に選任し、2つの分科委員会や5つの賞委員会を設ける委員会構成案を同日発表した。李委員長は労使関係学会などで主導的に活動してきた労働法専門家であり、現在、ソウル大学雇用福祉法センター長を担当している。総合診断を担当するする1分科の林鉉述委員は、予防医学や職業環境医学分野の専門家だ。大韓予防医学会理事長や韓国疫学会長を歴任した。

化学物質関連学術や政策を研究して、制度改善を検討する2分科の金顯旭委員は、韓国産業保健学会長を歴任し、現在は韓国産業保健学界顧問や呼吸保護具学会の会長を担当している。

李委員長は、「学界と関連学術団体などの意見収集の過程を経て、産業現場の安全や保健に関する最高専門家たちで委員会を構成した」と言い、「客観的かつ科学的領域で、作業環境と特定疾患との因果関係の検証を実現していきたい」と明らかにした。



김지현기자 キム・ジヒョン記者 jhk85@donga.com