検察が9日、アウディとフォルクスワーゲンの韓国通合法人アウディ・フォルクスワーゲン・コリア(AVK)が、排気ガスに影響を及ぼす核心部品を変えた約5万台を国内で販売したことを明らかにした。車を持ってくる時は排気ガスの再循環装置や燃料噴射機、触媒変換器など17の部品の環境部認証を受け、売る時は認証を受けていない部品に換えたというのだ。フォルクスワーゲンは2013年にも変更認証を受けていなかったことが摘発され、10億ウォンの過怠金を支払った。その辺のぺテン師よりも悪質な常習犯だ。
フォルクスワーゲンが、軽油自動車の排気ガス装置の不正で世界から非難を受けたが、韓国だけで犯罪行為がタマネギの皮のように追加であらわれている。検察は、AVKが2012年6月から2年以上、26の車種の燃費試験の成績書48件を不正操作したことを確認した。排気ガス装置不正による約12万台リコールの内容のない計画書を提出し、環境部から3度も突き返された。米国と欧州では、会長が直接、不正を認め、賠償金と税金を払うと言った。韓国でやりたい放題なのは、韓国政府と消費者をそれだけ軽く見ているということだ。
直ちに対処しなければならないフォルクスワーゲン軽油自動車が、基準値を30倍も超えるPM10をまき散らしても、環境部は他国の状況を見てリコール承認の有無を決めると言った。一部のドライバーは、燃費が下がることを憂慮してリコールに応じず、「PM10は自分には関係ない」と考えている。こうだから、英国のオキシー・レキットベンキーザーが韓国でだけ「殺人加湿器殺菌剤」を販売したようにグローバル企業が韓国でやりたい放題なのだ。
経済協力開発機構(OECD)は9日、報告書「大気汚染の経済的結果」で、「韓国が対処しなければ、2060年に大気汚染による早期死亡率は最も高くなり、経済損失も最大になるだろう」と警告した。環境部がフォルクスワーゲンのリコール計画書を突き返すだけでは、OECDが警告した事態は早まるほかない。