Go to contents

[社説]朴大統領は「結者解之」で「新空港」党内紛を解決せよ

[社説]朴大統領は「結者解之」で「新空港」党内紛を解決せよ

Posted June. 21, 2016 07:25,   

Updated June. 21, 2016 08:28

한국어

与党セヌリ党の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表が20日、国会交渉団体代表演説で、慶尚道(キョンサンド)圏の新空港について、「仁川(インチョン)空港につぐ世界的な国際空港として建設されなければならない。責任ある政治指導者なら、現場で地域対立を煽ってはならない」とし、市・道知事に自制を呼びかけた。しかし、徐秉洙(ソ・ビョンス)釜山(プサン)市長は、鄭院内代表の演説が終わるやいなや、「24日に発表される新空港の立地評価が、特定地域に一方的に有利に進行しているという疑いがある」とし、釜山加徳道(カドクト)に新空港を招致することができなければ市長を辞任する考えを再度確認した。指導部の言葉が通じないセヌリ党の現住所だ。

徐市長は、「国家百年の計が誤って決定されるなら承服できない。全てを動員してもその結果を釜山市民と共に正す努力をする」とし、市民の不服従運動まで取り上げた。加徳道招致を主張する釜山と慶尚南道密陽(キョンナムド・ミルヤン)招致を求める大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)・蔚山(ウルサン)・慶尚南道の5市も広域団体首長は昨年 立地評価の結果が出るまで、招致競争をしないことで合意した。徐市長の辞任宣言は明白な合意違反だ。大邱・慶尚北道・蔚山・慶尚南道の4首長も先月、釜山の「合意破棄」を厳しく批判した。5地域は長年のセヌリ党「票田」で、首長はみな与党所属だ。親朴(親朴槿恵)と非朴(非朴槿恵)に分かれてうんざりする派閥闘争をするセヌリ党が、政策をめぐって釜山・慶尚南道と大邱・慶尚北道の2つに割れるとはもはや満身創痍だ。

 

徐市長は、加徳道に新空港招致が決定すれば、大邱・慶尚北道に地域空港を建設するという「共生案」を提示した。しかし、新空港問題が再び「やりとり」で解決される悪例を残してはならない。ただでさえ、旅客はなく税金だけを使う空港が全国にたくさんある。慶尚道圏の空港は加徳道であれ密陽であれ一つを選び、仁川空港につぐハブ空港に育てなければならない。旅客と政府支援が分散すれば、何の取柄もない厄介者となる可能性が高い。

新空港問題がこのように国家の葛藤懸案となったのには、朴槿恵(パク・クンへ)大統領の責任が小さくない。李明博(イ・ミョンバク)大統領は、大統領選候補の時に新空港建設を公約に掲げ、地域対立が起こったことで、2011年に国民に謝罪してまで白紙化した。しかし、翌年の大統領選挙で朴槿恵、文在寅(ムン・ジェイン)候補いずれも票集めに汲々とし、建設を約束した。

 

朴大統領は、「政治的に考えず国際基準に合わせて誰もが納得できるよう決める」と約束したが、親朴である徐市長が不服を申し立てている。大統領選で約束しながら、問題が悪化するまで事実上放置し、総選挙の直前、真朴(本当の親朴)候補が「大統領のプレゼント」云々しても見て見ぬふりをした。朴大統領は、「結者解之(自らやったことは自分で解決しなければならない)」の姿勢で新空港をめぐる内紛を解決することを望む。



박제균논설위원 パク・ジェギュン論説委員 phark@donga.com