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[オピニオン]恋愛下手な男から脱出する方法

[オピニオン]恋愛下手な男から脱出する方法

Posted September. 21, 2016 08:29,   

Updated September. 21, 2016 08:34

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今年4月、日本で放送されたドラマ「世界―難しい恋」の主人公は、「恋愛下手な男」だった。30代半ばのホテル社長であるこの主人公は、職員らの些細なミスにも我慢できず「お前は首だ!」と叫んだ。ほかの能力は優れているのに、とりわけ異性との付き合いには不器用極まりない主人公の様子をコミックに描いた。

◆ドラマで浮き彫りになった「恋愛下手な男」は、実際、日本社会の悩みの種となっている。日本国立社会保障人口問題研究所が行った18〜34歳の未婚男女への調査でも、恋愛下手な男は70%で、恋愛下手な女(59%)より一際多い。最初のボタンさえうまくはめられれば、結婚もできるし、子供も産めるのではないか。この傾向が続くのなら、安倍晋三首相が「1億総活躍省」という省庁を立ち上げて、全力投球しても少子化対策が功を奏するはずがない。幸いなことといえば、将来結婚する意思があるかと尋ねる質問に対し、大半の人が「結婚する気はある」と答えたことだ

◆「恋愛下手な男」は日本だけの悩みではない。先日、東亜(トンア)日報の文化面に、若い世代は恋愛を経験ではなく講義を通じて学ぶという記事が掲載された。企業や大学、役所などで直接「恋愛能力評価」、「男女間コミュニケーションの違い」などを教える授業を行う時代となっている。韓国の恋愛や結婚市場の階層は、「普通の男の上に普通の女、その上にきれいな女、最終捕食者は能力のある男」という冗談を聞かされたことがある。そのためか、ピラミッドの下の方では青春男女のための課外授業が盛んに行われている。課外授業の講師ともいえる「恋愛コーチ」は、韓国雇用情報院で発売した職種別職業辞書にも堂々と載っている。

◆「金稼ぎの方法、おいしい店にするコツ、彼女と付き合う方法は誰も教えてくれない」という言葉がある。有名恋愛コーチが恋愛を水泳に喩えたアドバイスは印象的だ。水泳は水中で自ら手と足をじたばたさせながら体得するものであり、水の外で本で学べるものではないという。日本の女性たちは、「十回斧を入れて倒れぬ木無し」ということわざのある韓国を羨ましがっている。日本の恋愛下手な男は、斧すら入れずに諦めるという。だからこの地の恋愛下手な男たちよ、今年の秋は「口説きのコツ」に頼るより、水の中にザブンと飛び込む勇気から振り絞るべきだ。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com