1970年生まれのヘンダーソンは、当時のフォアマンより高齢だ。そのヘンダーソンが10月9日、UFC204でミドル級王者、マイケル・ビスピン(37=英国)とタイトルマッチを行う。
1992年バルセロナ五輪と1996年アトランタ五輪のレスリング・グレコロマン82キロ級に米国代表で出場したがメダル獲得はならなかったヘンダーソンは、1997年に総合格闘の世界に入った。その後20年近くをウェルター級とミドル級、ライトミドル級を行き来しながら通算46戦32勝(16KO)14敗を記録している。
日本の「プライド」でウェルター級とミドル級を王者に同時に上り詰めたヘンダーソンは、2008年、UFCに移してライトヘビー級とミドル級タイトルに挑戦したが、いずれも失敗に終わった。2011年にしばらくUFCを離れていたヘンダーソンは、ストライクフォースで「格闘技の皇帝」エミリヤーエンコ・ヒョードル(40=ロシア)を1ラウンドTKOで倒してUFC舞台に復帰した。だが、上位ランキングの選手たちに相次いで敗れたヘンダーソンは、「UFCのチャンピオンベルトとは縁がないようだ」と語った。
そのヘンダーソンに思わぬ機会が訪れた。2009年のUFC100でヘンダーソンにKO負けしたビスピンが初防衛戦の相手に彼を指名したのだ。ミドル級ランキング12位のヘンダーソンが挑戦者に決まると、上位ランキングの選手たちは不満を噴出させた。しかし、ビスピンは動じなかった。
ヘンダーソンは21日、「ビスピンに感謝する。ファイターとして最後の試合」とし、「自分のバケットリストはUFCチャンピオンベルトだけではない。無条件KOで終わらせる」と意気込みを語った。
유재영기자 ユ・ジェヨン記者 elegant@donga.com