朴槿恵(パク・クンへ)大統領は13日、「韓国社会には北朝鮮政権の反発を心配して北朝鮮住民の人権改善に背を向け、脱北住民の受け入れを心配する人もいる」とし、「北朝鮮政権の顔色をうかがって住民を放置することは、暴悪で好戦的な北朝鮮体制がより強化する結果を招くだけだ」と指摘した。国軍の日の記念演説で北朝鮮の軍人と住民に向かって韓国に来るよう言ったことに対して野党から「宣戦布告」批判が出たことを受け、反論の発言のようだ。
朴大統領は同日午後、大統領府でアジアや欧州など92ヵ国の民主平和統一諮問会議(民主平統)海外諮問委員との「統一対話」で、「北朝鮮政権は苛酷な恐怖統治で住民の暮らしを地獄に追い込んでいる」と批判した。
さらに、北朝鮮エリートや住民の脱北の増加と関連して、「正しく平和な韓半島を作る道には北朝鮮地域の幹部と軍人、住民たちも例外ではない」とし、「北朝鮮住民が大韓民国に来て夢を実現させ幸福を追求できるようすべての道を開いて迎える」と強調した。
また、朴大統領は同日、全国傷痍軍人体育大会に送った映像メッセージで、「北朝鮮の核とミサイルは民族を共倒れさせる実体的脅威だ」とし、「にもかかわらず、一部では高高度防衛ミサイル(THAAD)配備を代案もなく反対している」と批判した。
これに先立ち、民主平統は同日、ホームページを通じて公開した報告書「2016年2次統一政策推進に関する政策建議」で、「韓国内の米国の戦術核再配備、米国の先端戦略資産の常駐などを模索することは、北朝鮮だけでなく中国の北朝鮮制裁に対する圧迫として作用し得る」と明らかにした。民主平統は、四半期に1度の割合で政策建議報告書を作成して大統領府に提出する。この報告書は6月頃に作成された。
장택동 기자will71@donga.com · 주성하기자 チャン・テクトン チュ・ソンハ記者 zsh75@donga.com