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[オピニオン]ブリーダーのチョン・ユラ

[オピニオン]ブリーダーのチョン・ユラ

Posted November. 10, 2016 07:06,   

Updated November. 10, 2016 07:32

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ペット産業が急成長し、ペットのアロマテラピーから葬儀指導士まで、様々な関連職種が登場している。ペットブリーダー(Breeder)もその一つだ。専門知識を基に、よい飼育環境で血統のあるペットを育てて繁殖・分譲する職業だ。崔順実(チェ・スンシル)氏の娘・チョン・ユラ(改名前の名前はチョン・ユヨン、20)氏のものとみられるソーシャルネットワークサービス(SNS)アカウントで、自分を「ブリーダー」と紹介したという報道が目を引く。

◆ペット同友会の人たちが情報を共有するフェイスブックページで、今年4月まで「チョン・ユヨン」という人物が掲載した書き込みが見つかった。「ドイツに居住する。(犬)11頭を連れて韓国に帰ろうと思っている。韓国はまだ、ブリーダーという職業が認められておらず、少し迷っている」。チョン氏を詐称した可能性もあるが、母娘がドイツに滞在していた時、赤ちゃんと一緒に犬や猫10数頭を飼っていたという隣人らの証言と重なる。

◆「チョン・ユヨンの書き込み」が注目を集めているのは、「大統領府への出入り」をほのめかす下りのためだ。「大統領様はご自分の犬もきちんと管理されていないのに…。本当に韓国に行って、あの手狭なところで、あのちびたちが元気なく、真夏のかき氷のようにぐてっとなっていて、本当に家に帰る途中涙が出ましたよ」。迫真のある描写に接したネットユーザーらは、崔氏だけでなく、娘の大統領府での「フリーパス」疑惑を捜査すべきだと声を強めている。

◆崔氏が、朴槿恵(パク・クンヘ)政府の「影の実力者」であることが明らかになった後、チョン氏関連記事が堰を切ったかのように次々と出ている。梨花(イファ)女子大学の学事管理特別恩恵を巡る疑惑から始まった波紋が、「能力がなければ君らの親を怨みなさい」というチョン氏のフェイスブックでの書き込みで増幅された。結婚や出産が明らかになり、検察の矛先がチョン氏に向かっているという記事も出ている。暴力団が崔氏から、家出した娘を「彼氏」と別れさせてほしいと頼まれたという信じがたい暴露まで明らかになっている。どこまでが真実か分からないが、一つだけは確かだ。「大事なわが娘」のため、企業に脅しをかけて財団を作ろうとした母親の貪欲な愛は、子供に毒となったのは事実だ。子供が望むことはなんでもしてあげたいと思う親の欲は、決して子供のための道ではない。

高美錫(コ・ミソク)論説委員 mskoh119@donga.com