このため、慶州地震を経験した韓半島も一時緊張した。しかし気象庁は、福島地震が韓半島に及ぼす影響はないと明らかにした。気象庁は、「日本の東側で発生した地震は韓半島と距離が遠いため、地震の津波や揺れといった直接的な被害は全く感知されなかった」と明らかにした。国内でも地震波が観測されたが振動はマグニチュードで換算できない水準だったと付け加えた。
しかし、一部市民は不安を訴えた。9月12日に国内観測史上最大規模の地震と余震が慶州で発生し、2011年の東日本大地震の余波という分析が出たためだ。今回も日本の地震が韓半島の地質構造に影響を与えるのではないかという書き込みがオンラインのコミュニティで広まった。
これに対して地質分野の専門家たちは、「地震の規模が東日本大地震に比べて小さい」とし、東日本大地震とは状況が異なると説明した。
延世(ヨンセ)大学地球システム科学科のホン・テギョン教授は、「一般的に地震が地質構造に及ぼす影響が大変広範囲なため、韓半島に及ぼす影響が全くないと断定することはできない」としながらも、「今回の地震は規模がM6.9~7.4程度と分析される。これは東日本大地震と比較すると1000分の1ほどエネルギーが小さく、影響を与えるといってもきわめて僅かな水準だ」と説明した。
韓国地質資源研究院地質研究センターのチ・ホンチョル責任研究員は、「東日本大地震が発生した断層の長さは南北400キロに達するほど広範囲だったが、今回の地震の発生地点は正確にその断層の上にある」と説明した。今回の福島地震も東日本大地震の余震ということだ。しかしチ氏は、「東日本大地震は地殻が収縮して発生したが、今回は圧縮した応力(土地に作用する力)が膨張する過程で発生した」とし、応力がたまる可能性が小さくなったと分析した。
東京=ソ・ヨンア特派員 大田=ソン・ギョンウン記者
도쿄=서영아특파원 sya@donga.com · 대전=송경은 東京=ソ・ヨンア特派員 kyungeun@donga.com