20日に会った世界ジュニア・スリークッション選手権(満22歳以下)のチャンピオン、チョ・ミョンウ君(18=梅灘高3年)は、「4年目の大会参加ですけど、ようやく優勝を果たせました」と言い、勝負強さをうかがわせた。今月中旬、エジプトのフルガダで開かれたジュニア大会で優勝した。9月に京畿道九里市(キョンギド・クリシ)で開かれたスリークッション・ワールドカップ(シニア大会)では最年少での4強入りという記録を打ち立てるなど、韓国ビリヤード界の次世代を担う大型の有望株だ。
ビリヤード場を経営する父の影響で小学校1年生の時からビリヤードを始めたチョ君は、まもなく才能を発揮した。打ち方によっては同じ状況でも全く違う結果が出るビリヤードの魅力にのめりこまれた。チョ君は、「小学校2年生のときに持ち点300でプレーしました。たまたま近所に住んでいた京畿道ビリヤード連盟会長に勧められてビリヤード選手の生活を始めたんです。ビリヤード神童としてテレビにも出演して人気者になってからは、新しい学校に転校すると、その中学校にビリヤード同好会が作られました」と話した。
オフィシャル台が設置されている梅灘(メタン)高校に通うチョ君の日課の殆どはビリヤードで埋まっている。午前4時限の授業を終えたら、校内のビリヤード練習場で練習を行うチョ君は、休日にもキューを手放すことが殆どない。チョ君は、「たまに友達と会ってゲームもしているけど、うまくできるゲームがないのであまり興味が沸かない。一緒にビリヤードをしに行っても(同級生たちとはレベルが違うので)結局はバラバラになってビリヤードをすることになる」と言って気まずそうに頭をかいた。
同級生たちがつけてくれた異名通り「ビリヤードの神」になるためのチョ君の挑戦は、いま始まったばかりだ。ビリヤード特技選考で韓国体育大学入学が決まったチョ君は、「これまでは一般部ではなく学生部に出場することが多かったけど、来年からは一般部で先輩たちと対決できるようになりました」と話した。チョ君は、「よく『どうすればビリヤードが上達するのか』と聞かれるけど、近道などないんです。練習だけが答え」と言い残してはすぐビリヤード台に戻った。
姜泓求 windup@donga.com