
最近、「定年後の韓国ドラマ」という本を出した藤脇邦夫さん(62・写真)は先月31日、東京の韓国書籍ブックカフェで本紙のインタビューに応じ、「引退後の余暇を楽しむには韓国ドラマほど適当なものはないと言い切れる」として、このように話した。
藤川さんは日本の出版社で33年を働いたベテランの出版人だ。2000年代序盤にシュリーなど韓国映画が日本に紹介されたのを契機に、韓国文化に関心を持ち始めた。映画マガジン「スクリーン」の日本語版の出版にもかかわった藤脇さんは、「2003年に日本に上陸した『冬のソナタ』に出会ってから韓国ドラマに本格的に病みつきになった」と話した。
日本で「韓国ドラマ」は中高年層女性の専有物扱いを受けている。だが藤脇さんは「砂時計」や「ジャイアント」を見れば、そういう考えは変わるだろう」とし、「とくにジャイアントは50話を60話に増やした作品だけど、どこを伸ばしたのか気が付かないほど完璧だった。イ・ボムスはもちろんだが、史上最強の悪役、チョン・ボソクの演技が凄かった」と絶賛した。
数年前から韓日関係が冷え込み、日本における韓国ドラマブームは下火になったと言われていることについては、「両国関係の影響は大きくない。衛星チャンネルを中心に確実にファン層が定着している」と強調した。また、「冬ソナの続編の制作など、きっかけさえあればブームは再び巻き起きると思っているし、そうなることを期待している」と語った。
張源宰 peacechaos@donga.com