しかし最終日の18ホールでボギーを5個も出した。とくに後半では10番と11番での連続ボギーに続く17番と18番での連続ボギーが痛かった。優勝への重圧でパッティングが乱れたのだ。
安秉勲は6日、米国アリゾナ州スコッツデールのTPCスコッツデール(パー71)で行われたPGAツアー・フェニックスオープン最終日に1打差首位でスタートしたが、スコアを二つ失い6位(通算14アンダー270)で終えた。優勝には届かなかったが、今季5大会ぶりに初めてトップ10入りを果たし、本格参戦しているPGAツアーでの先行きを明るくした。安秉勲は、「1日を粘れなかった。15番と16番でのパッティングミスでバーディーを逃したのは悔しい。また次回を狙いたい」と話した。
優勝は、昨年覇者の松山英樹(25=日本)が飾った。安秉勲に3打差の3位タイだった松山は、ボギーなしに5バーディーを叩き出し、通算17アンダーでウェブ・シンプソン(米国)と並んだあと、4ホール目のプレーオフでバーディーを決め、連覇に成功した。
これで松山はPGAツアー史上日本人最多となる4勝を記録した。また今季のPGAツアー・フェデックスカップランキングと賞金ランキング、平均ストロークでも首位に躍り出た。PGAツアー4勝のうち3勝をプレーオフを制したもので、今季7大会で2度の優勝を含め5度も6位以内の成績を挙げるなど勢いに乗っている。松山は、すでに日本を超えて世界の強者として注目を集めている。
一方、今大会は累計観客65万434人を動員し、昨年に記録した最多観客動員記録(51万8365人)を更新した。
金鍾錫 kjs0123@donga.com