米戦略軍は、核爆撃機や大陸間弾道ミサイル(ICBM)など有事の際の対韓拡大抑止戦力を運用する責任を担う部隊だ。故障した人工衛星の地上への墜落や地球軌道上の衛星と未詳宇宙物体の衝突など宇宙空間の脅威状況を監視する任務も遂行する。SSA訓練は、このような宇宙の非常事態を想定して状況を伝えて対策を講じる内容で進められる。
空軍関係者は6日、「最近訪韓した米戦略軍の関係者と対韓防衛公約、国防宇宙協力強化案について話し合った」とし、「その一環として今年上半期に米戦略軍に韓国軍連絡将校を派遣し、下半期に戦略軍が主管するSSA訓練に参加することを決めた」と明らかにした。
SSA訓練には、忠清南道(チュンチョンナムド)鶏龍(ケリョン)大学の空軍宇宙情報状況室のメンバーが参加する。2005年に新設されたこの機関は、衛星の動きなど宇宙情報を米戦略軍からリアルタイムで伝送され、国内機関に伝える役割を担っている。2015年末のロシア軍事衛星の地上墜落や2016年2月に北朝鮮が発射した長距離ミサイルの搭載体(光明星4号)の軌道を米戦略軍と共同で追跡した。
一方、太平洋空軍司令官テレンス・オショーネシー大将が最近、グアムのアンダーソン基地の高高度防衛ミサイル(THAAD)砲隊を訪れ、「THAADのグアム基地防衛は、アジア太平洋地域の空軍力の優勢と有事の際(同盟国に対する)空軍力の支援を可能にする原動力」と強調したと、軍関係者が伝えた。
尹相虎 ysh1005@donga.com