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アフリカの子供たち、リビアに集まるが

Posted March. 02, 2017 08:28,   

Updated March. 02, 2017 08:32

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15歳の少年ジョン(仮名)は昨年、残酷なイスラム武装組織ボコハラムから逃れるためにナイジェリアからリビアに向かった。地中海を渡って欧州に行けば仕事を見つけて家族に送金できるというブローカーの言葉を信じてサハラ砂漠を渡った。同行した同じ年頃のある子供は砂漠で死んだ。やっとリビアに到着したが、そこまでだった。ジョンは不法入国の疑いで逮捕され、7ヵ月間も拘禁センターに閉じ込められている。

ユニセフが先月28日に公開したリビア難民の人権実態報告書「死の旅に発つ子供たち」にある内容だ。武装組織が幅を利かせるナイジェリア、ソマリアなどのアフリカの子供たちは、新しい人生のために欧州行きの中間寄着地であるリビアに集まるが、生き地獄に陥る例が多いと報告書は伝えた。昨年リビアに集まった難民25万人のうち2万3000人が子供だが、大半は親がいない一人だ。

ユニセフが34ヵ所のリビア拘禁センターで会った子供、女性の難民は、リビアに来る間、様々な虐待にあったと打ち明けた。一部の性犯罪者は10歳の少女に強制的に避妊薬を飲ませて性的暴行をした。

難民拘禁センターは、難民が「鳥小屋」に例えられるほど劣悪だった。食事と水は適切に供給されず虐待が日常的に行われていると難民は証言した。リビアで逮捕されたナイジェリアの9歳の少女カミス(仮名)は、「水も食事もなく毎日のように殴られる」と話した。

ナイジェリアの犯罪組織は女性たちを狙って「欧州に行かせてあげるから代金250ユーロ(約30万ウォン)は後で働いて返せ」と誘ってリビアに連れていき、人身売買をする。難民がリビアに到着すれば、様々な名目で借金が5万~7万ユーロに膨れ上がる。被害者は借金を返すために欧州に売春婦として売られている。



趙東住 djc@donga.com