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「女神イヴァンカ」中国の若い女性の崇拝対象に

「女神イヴァンカ」中国の若い女性の崇拝対象に

Posted April. 07, 2017 08:38,   

Updated April. 07, 2017 08:39

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中国・北京に住む長江経営大学院の院生ワンさん(26・女)は、米国のトランプ大統領の長女イヴァンカ氏の崇拝者だ。イヴァンカ氏のように仕事の生産性を高め、30分間の読書の時間をつくるために毎日午前6時に起きる。「イヴァンカならどうするか」と考えて1日の計画を立てる。英語圏で困難な選択に直面する時によく使う表現「イエスならどうするか」の変形だ。

ワンさんは、「周りに疲れた友人がいれば、イヴァンカのアドバイスが書かれた本を読んであげる」とし、「美しいうえ自分だけのキャリアを持っている。また熱心に仕事をし、美しい家族を持っている」と称賛した。

 

貿易や北朝鮮政策などで中国を責める父親のトランプ大統領はそれほど人気がないが、イヴァンカ氏はSNSで「女神」と呼ばれ、若い中国女性のロールモデルとして崇拝されていると、米紙ニューヨーク・タイムズが5日付で報じた。モバイルアプリでイヴァンカ氏のアドバイスを聞くサービスが登場する一方、イヴァンカ氏の中国式表記「イワンカ」と名づけられた靴やスパ、整形、陶磁器の商品も人気を呼んでいる。

 

米国では過度な国政介入などで論争を起こしているイヴァンカ氏が中国で愛される理由は何か。同紙は、「物質的な富と成功が同一視される中国社会で、イヴァンカ氏の華やかな生活と事業感覚が専門職にたずさわる若者の反響を呼んでいる」と分析した。

ユダヤ人の夫のためにユダヤ教に改宗し、変わることなく父親を支える姿が、家族に対する献身など儒教的価値に符合すると考える中国人も多いと、同紙は伝えた。イヴァンカ氏の家族を中国の伝統的な王朝のように見ているという分析もある。

中国の専門家たちは、イヴァンカ氏が中国を直接的に攻撃するトランプ大統領の火のようなイメージを緩和させるのに役立つという分析も出している。しかし、物質的な成功と世渡りにだけ関心を注ぐ傾向が強い20、30代の中国の若者の歪んだ欲望がイヴァンカ氏に投影されたという批判的な見方も少なくない。



尹完準 zeitung@donga.com