金融投資業界では、アップルの時価総額が、今後も着実に上昇するだろうと予想している。
まず、アップルはアイフォーンの発売後、10年間積んできた膨大な現金資産を大型買収合併(M&A)に投資するだろうという見通しが持ち上がっている。アップルの現金保有額は3月末基準で2568億ドル(約290兆ウォン)に達する。米電気自動車メーカー「テスラ」と、世界最大動画ストリーミングサービス企業である米国の「ネットフリックス」を同時に購入できる規模だ。
アイフォーンの次期作への期待感も高い。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が最近、アイフォーンの販売不振の理由について、「アイフォーンの新製品についての様々な噂が急速に広がったためだ」と分析するほどだ。
アイフォーン8の発売時点を巡っては見通しが食い違っている。アップルは毎年9月頃、アイフォーンの新製品を公開してきた。ブルームバーグ通信など一部の外信は、今年、有機発光ダイオード(OLED)などの最先端部品の大量供給に問題が生じ、アイフォーン8の発売が例年より1、2ヶ月遅れるだろうという予想を出した。一方、アイフォーンの部品生産と組み立てを担当するフォックスコンなどの台湾メーカーの情報に精通した中国「エコノミック・デイリー・ニュース」は、「アイフォーンの生産に支障はないだろう」と観測した。
徐東一 dong@donga.com