安氏は同日午後、ソウル汝矣島(ヨィド)の同党本部で記者会見を開き、「惨憺(さんたん)たる心情でここに立った。しっかりした検証システムを備えていなかったことも、すべて私の限界であり責任だ」とし、「今回の事件の政治的、道義的責任は、全面的に候補だった私にある」と明らかにした。また、「政治家として生きてきたこの5年間を根本から見直す。原点で私の政治人生を振り返り、自粛と省察の時間を持つ」と述べた。安氏は政界引退については明らかにしなかった。
さらに安氏は、「失望と怒りは安哲秀に向けて、苦労して作った多党体制が維持されるよう『国民の党』にもう一度機会を下さるようお願いする」と述べた。情報ねつ造問題後、支持率が4%台に墜落し存続危機に陥っている同党を救うための呼びかけだ。安氏は、「もっと早く謝罪するよう要請も多かったが、検察の捜査が始まったため、事実関係を正確に知る必要があると考えた」と沈黙を守った背景を説明した。
一方、ムン・ジュンヨン氏の就職特恵疑惑に関する情報ねつ造事件を捜査するソウル南部地検公安部(姜正錫部長)は、党員のイ容疑者がねつ造した情報を検証せずに党に伝えて公表した疑い(公職選挙法上虚偽事実公表)で、元最高委員のイ・ジュンソ容疑者(40)を12日未明に拘束・収監した。検察は、両容疑者を12日に取り調べ、同党指導部がねつ造の事実を知っていたかどうか捜査に着手した。
張寬錫 jks@donga.com · 李知訓 easyhoon@donga.com