Go to contents

麻浦の「石油備蓄基地」が文化空間に生まれ変わる

麻浦の「石油備蓄基地」が文化空間に生まれ変わる

Posted August. 25, 2017 09:34,   

Updated August. 25, 2017 09:45

한국어
1級セキュリティ設備に指定され、41年間、市民が近づくことのできなかった麻浦(マポ)石油備蓄基地が、複合文化空間に生まれ変わる。ソウル市は、「2013年1月から470億ウォンをかけて進めてきた『文化備蓄基地』事業が完了して、来月1日に正式オープンする」と、24日明らかにした。

麻浦区城山洞(ソンサンドン)のソウルワールドカップ競技場と上岩洞(サンアムドン)デジタルメディアシティ(DMC)との間の梅峰山(メボンサン)ふもとに位置している石油備蓄基地は、1974年の第1次オイルショック後、ソウル市が緊急時に備えて用意した首都圏民間石油貯蔵施設である。1976年の建設時から、セキュリティ設備に指定され、市民のアクセスを徹底的に遮断してきた。2002年のワールドカップ韓日共済大会のために、ソウルワールドカップ競技場を建設する際、危険施設に分類して、2000年11月に閉鎖した。

ソウル市は、事実上放置してきたこの空間を、老若男女すべてが活用できる公園にすることにした。地下鉄6号線・ワールドカップ競技場駅から徒歩で約7分の距離にあり、アクセスも良い。

ソウル市は、油類保管タンクはもとより、内・外装材、擁壁などの既存の資源を再生、再利用する方法で、2015年12月に工事を開始した。二つの油類タンク(それぞれ高さが15メートルと直径が15.4メートル、高さが15メートルと直径が37.7メートル)から取り外した鉄板をリサイクルして、コミュニティセンターも作った。様々な野外公演会場と展示場を造成し、パイプラインなど石油備蓄基地造成当時の姿が見られる空間は残しておいた。文化備蓄基地全体の規模は、サッカー場22面のサイズに匹敵する14万平方メートルである。

環境にやさしいエネルギーも積極的に活用した。文化備蓄基地のすべての建築物は、地熱を活用して冷暖房を解決する。トイレの大小便器と造園用水は、生活下水や雨水を再利用することにした。これらの建築物は、グリーン建築認証の優秀評価とエネルギー効率等級で最優秀等級の予備認証を受けた。竣工後、本認証を受ける計画だ。

ソウル市は、来月1日オープンすると、年末まで文化、芸術、生態をはじめとする様々な分野のプログラムを披露する。毎月第2週の午後5~9時は、町市が開かれる。環境に配慮した都市農家や地元の青年創作者らが参加する「マルシェ@文化備蓄基地」と全国各地から集まったウクレレ演奏者がギネスブックに挑戦する「ウクペペ」も予定されている。詳細については、ソウル市山と公園のホームページ(parks.seoul.go.kr)で確認できる。ソウル市・青い都市のチェ・ユンジョン局長は、「文化備蓄基地は、人が集まる空間、地域経済を活性化させる空間になるだろう」と期待している。



鄭智煐 jjy2011@donga.com