「タイトルへの欲望を抜きにして試合だけに集中したいと言えば矛盾してますよね?」(柳簫然)
「この2週間『自分はこのくらいしかできないのか』と自分に問いかけ続けた」(朴城炫)
今年の米女子ツアー(LPGA)で大活躍している柳簫然(ユ・ソヨン=27、世界ランキング1位)と朴城炫(パク・ソンヒョン=24、世界2位)。顔は笑っているがホームで開催される特別な大会に向けた意気込みを語る場面では火花が散った。LPGAツアーの年間最優秀選手(プレイヤー・オブ・ザ・イヤー)や賞金王部門などで競合している二人は、12日に仁川(インチョン)スカイ72ゴルフ&リゾート・オーシャンコース(パー72)で開幕するLPGAツアー・KEBハナ銀行選手権に出場する。
10日現在、今年の選手ランキングで柳簫然(150点)が1位、朴城炫(130…)が3位をマークしている。2位は、今大会に参戦するレキシー・トンプソン(米国=147点)。賞金ランキングでは朴城炫(1位=約191万ドル)が柳簫然(2位=179万ドル)をリードしている。
主要タイトルを争う二人は、ここしばらく振るわなかったため今大会で雰囲気一新を図るとともに、受賞の栄誉に一歩近づく機会と見ている。柳簫然は今年6月のウォルマートNWアーカンソー選手権を制して以来優勝がない。朴城炫は8月のカナダ・パシフィック女子オープン優勝以降頂上に立てていない。10日の公式記者会見で、柳簫然は「今年の選手賞が一番欲しい。今度優勝すれば、目標達成に役立ちそうだ」と話した。
二人は大会優勝に向けて、いち早く「コース研究」に突入した。朴城炫は、「秋夕(チュソク=陰暦8月15日の祝日)連休前も大会コースを訪れ、9ホールを3回ほど回った。難解なホールではアプローチ練習を繰り返しながら感覚をつかんだ」と話した。朴城炫は、また「9月のエビアン選手権(26位タイ)と韓国女子ツアー(KLPGA)OK貯蓄銀行パク・セリ・インビテーショナル(34位タイ)の成績が振るわなかったので失望した」と言い、「好調だったときの感覚を取り戻して、ベアトロフィー(最少ストローク賞)受賞の夢も叶えたい」とも話した。最少ストローク部門は、朴城炫(69.092)がトンプソン(1位=69.015)に次いで2位につけている。
柳簫然もコースを回りながらホール攻略法を綿密に検討した。柳簫然は、「大会コースはいくつものグリーンを組み合わせたようで変化に富んで難解だ」と言い、「優勝するためには最終3ホール(16~18番)で良い結果を出さなければならないと思った」と話した。柳簫然と朴城炫は、初日にトンプソンと同じ組で対決を繰り広げる。
今年で16回目を迎える今大会は国内唯一のLPGAツアー正規大会であるだけに、韓国勢が強みを見せてきた。通算優勝者15人のうち9人が韓国人だった。シーズン初優勝を目指す田仁智(チョン・インジ=23)と8月にプロ転向したスーパールーキー、崔慧珍(チェ・ヘジン=18)も注目を集めている。
鄭允喆 trigger@donga.com