バイデン元米副大統領、脳腫瘍のマケイン上院議員の娘を慰める

ジョー・バイデン米元副大統領が、脳腫瘍を患っているジョン・マケイン上院議員の娘を慰めて、静かな感動を与えている。バイデンも脳腫瘍のため、息子に死なれた経験がある。

１３日（現地時間）、ＣＮＮによると、バイデンは最近発売した自分の回顧録「約束してよ。お父さん」を紹介するために、同日ＡＢＣ放送の「ザ・ビュー」に出演した。バイデンの回顧録は、２０１５年に長男が他界する前後の生活をまとめた本である。現在、米非文学分野のベストセラーの上位にランクしている。

バイデンは、番組の司会者であるマケインの娘「メーガン」の手を握って、「今も（脳腫瘍関連の）画期的な研究結果が出ているし、すぐに明日にも（驚くべき結果が）出てくるかもしれない」とし、「希望を持たなければならない」と慰めた。メーガンは最近脳腫瘍判定を受けて闘病中である。メーガンも、「ほぼ毎日（バイデンの息子）ボーのことを考えている」と答えた。

バイデンは会話をしながら、マケインの称賛も惜しまなかった。彼は、「ジョン（マケイン）はボーに勇気を与えた」とし、「ボーは闘病中、自分の病気ではなく、（ベトナム戦争の英雄である）君の父親の勇気について話した」と語った。それぞれ民主党と共和党の代表的政治家であるバイデンとマケインは、２００８年の大統領選挙で競争したこともあるが、家族同士に交流するほど親しい間柄である。

バイデンとメーガンの会話をきっかけに、８１歳の高齢であるマケインの健康にも再び注目が集まっている。マケインも今年７月に脳腫瘍判定を受けて闘病中であり、最近再入院したことが分かった。マケインが健康上の問題で議員職を辞退する可能性は低いが、治療をためや気力低下により、席を頻繁に外せば、「トランプ政権の減税案」などの主要法案の処理にも影響を与えかねないという見通しが出ている。共和党指導部は、来週初めに減税案を採決にかける計画だが、現在共和党と民主党の議席は、それぞれ５１議席と４９議席で超薄氷状態だ。

マケインは９月、抗がん治療を開始後、副作用で苦労しており、先月はアキレス腱が破裂し、松葉杖をついたり、車椅子で移動している。

李世亨 turtle@donga.com