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動詞?それとも形容詞?

Posted December. 18, 2017 09:26,   

Updated December. 18, 2017 09:48

한국어

英語と韓国語の構造的違いの一つは、be動詞の有無だ。be動詞は「ある」という意味でも使われるが、主語と形容詞とを繋ぐ機能が重要である。英語は文の構造そのものから形容詞を認識することができる。「I am happy」と「I walk」という文章で、時制と人称に応じて変わるのは、be動詞であれ一般動詞であれ動詞である。形容詞happyは変わらない。

◆韓国語の「私は幸せだ」と「私は歩く」では、主語と形容詞、主語と動詞がすべて直接つながる。「幸せだ」という形容詞も、「歩く」という動詞も時制に応じて語尾が変わるため、文の構造そのものから形容詞なのか、動詞なのかを知ることができない。だから形容詞は、物事の状態を示すもの、動詞は物事の動作や働きを示すもので、内容的に区別するが、いつも妥当なものではない。

◆国立国語院は最近、標準国語大辞典で「ヌルダ(老いる)」を動詞に分類した。「ヌルダ」は、物事の状態を示す言葉に違いない。しかし、「ヌルダ」は「イェプゲヌルジャ(きれい老いよう)」「イェプゲヌルゴラ(きれいに老いなさい)」のような請誘型と命令型が可能である。一方、形容詞「イェプダ(きれいだ)」は「イェプジャ(きれいでいよう)」「イェポラ(きれいだね)」に変化させて使うことができない。そういえば「ヌルダ」を動詞として分類することは妥当に見える。それでも「ヌルダ」は動詞で、「チョムダ(若い)」は形容詞というのは解明が容易でない非対称性である。

◆国立国語院は、「チャルセンギダ(ハンサムだ)/モトセンギダ(醜い)」「チャルナダ(格好いい)/モッナダ(不器量だ)」も状態を示す言葉だが、動詞に分類した。これらの単語は「チヤル」「モッ」という副詞と、「センギダ」「ナダ」という動詞が合わさった言葉で、一部の動詞のように過去形で使い、現在で読む特徴がある。例えば「あいつはチャルセンギョッダ」と言って、「あいつはチャルセンギダ」とは言わない。現在形で書いて現在で読む形容詞「イェプダ」とは異なる。それでも「チャルセンギジャ」「チヤルセンギョラ」のような活用はなく、完全な動詞とも言えない。これらの単語を形容詞に分類するか、動詞に分類するかは長年の論争の種だ。be動詞がなくて、形容詞と動詞を先験的に区別しない言語なので、その隙間でこのような境界線上の言葉が生まれる。

宋平仁(ソン・ピョンイン)