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朝鮮時代の士大夫、5代の肖像画が140年ぶりに一堂に

朝鮮時代の士大夫、5代の肖像画が140年ぶりに一堂に

Posted December. 20, 2017 08:20,   

Updated December. 20, 2017 09:05

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朝鮮時代の代表的な文人画家、豹菴(ピョアン)姜世晃(カン・セファン、1713~1791)の曽孫子、姜㳣(カン・ノ、1809~1886)の肖像画が米国から韓国に戻ってきた。豹菴は、檀園(ダンウォン)金弘道(キム・ホンド)の師匠であり、姜㳣は19世紀後半、左議政を務めた人物だ。姜㳣の直系4代の先祖を描いた肖像画4点が国立中央博物館に残っており、国内で初めて朝鮮士大夫5代の肖像画を一度に鑑賞できることになった。

国外所在文化財財団は19日、「今年10月、米ジョージア州サバンナのエヴェラルド競売所に姜㳣の肖像画が出品されたことを確認し、本物かどうか鑑定を実施した」とし、「現地でこの文化財を購入し、今月8日、国内に持ってきた」と明らかにした。この肖像画は、ある米国人がカトリック教会から購入したもので、海外に渡った経緯は把握されていない。晋州姜氏宗親会によると、韓国戦争の時に肖像画を盗難に遭ったと推定される。

絵に書かれた画記によると、1879年、姜㳣が70歳の誕生日を迎えて描かれた肖像画だ。まるで生きている人のようにしわや痘瘡の跡、ひげの1本1本まで精密に描写した画風が印象的だ。中央博物館のキム・ウルリム学芸研究官は、「人物の外観だけでなく内面の世界まで表現するいわゆる『伝神写照』の境地を感じることができる名作」と評価した。

1代姜鋧(カン・ヒョン)と2代姜世晃は、「耆老所」(高位官職を務めた70歳以上の文臣を礼遇する官署)出身だ。4代の姜彛五(カン・イオ)は、武科に及第し、画家として有名だった。5代の姜㳣は、興宣(フンソン)大院君によって重用され、兵曹判書と左議政を務めた。姜鋧と姜世晃、姜彛五の肖像は現在、宝物に指定されている。中央博物館は彼ら5代とともに高麗時代の官僚で晋州姜氏の殷烈公派の始祖である姜民瞻(カン・ミンチョ)の肖像画まで6人の肖像画を来年8月に公開する予定だ。



金相雲 sukim@donga.com