政府が、北朝鮮が核・ミサイル挑発をしなければ、年明けに北朝鮮側に再び南北軍事会談を提案することを検討している。
20日、複数の政府筋によると、政府はこのような内容の「非核化ロードマップ」草案を作成していることが分かった。国政企画諮問委員会は7月、文在寅(ムン・ジェイン)政府の100大課題を公開し、年末までに北朝鮮核関連の非核化ロードマップを発表することを明らかにしていた。
特にロードマップは、南北問題の主導的解決に向けて韓国が先に北朝鮮に様々な提案をするという戦略を含んでいる。北朝鮮が非核化の意思を明らかにするまで待って提案するのではなく、韓国からアプローチして反応を引き出すということだ。さらに消息筋は、「すべての提案の前提は北朝鮮がさらなる挑発をしないこと」と強調した。
これと関連して政府は、△南北軍事会談の開催、△軍事境界線での緊張緩和、△休戦ラインでの偶発的衝突の防止、△軍備統制、など軍事的解決策を順に提示するという。ロードマップには、来年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪後に一部韓米合同軍事演習の延期まで含まれていたという。別の消息筋は、「人道支援、離散家族の再会などは後に議論される選択肢」と付け加えた。
国家安全保障室が主導するロードマップの基本原則は、△韓半島の平和定着、△非核化、△南北問題の主導的解決など5つで、文氏が先月1日に国会施政演説で明らかにした「韓半島平和実現5大原則」と同じだ。ロードマップには、地域・分野別諮問委員の助言に基づき、中国や日本などの周辺国の反応まで考慮した対応シナリオも含まれると見える。ただ、ロードマップが完成しても外部には公開されず、関連省庁だけが共有するという。
申晋宇 niceshin@donga.com · 申나리 journari@donga.com