国民打者は去る日まで野球ファンに大きなプレゼントを贈った。「ライオンキング」李承燁(イ・スンヨプ=41)が自身の引退試合で今季のKBOリーグで最も長い本塁打を放ったことが分析の結果分かった。
軍事用レーザー技術を使って投打データーを提供するアスリートメディアの「トラックマン・ベースボール」によると、三星(サムスン)の李承燁は今年10月3日、大邱(テグ)の三星ライオンズパークで行われえたネクセン戦の1回裏に放った本塁打(2点)の飛距離が、今シーズンに最も長い150.4メートルだった。今季に高尺(コチョク)スカイドームを除いた8の球場で測定した本塁打1082本を解析した結果だ。
自身の引退試合の第一打席でネクセンの先発投手ハン・ヒョンヒ(24)を相手に放った本塁打は、右中間フェンスを越えて外野観客席の上段に当たったあと下に落ちた。時速148.2キロのファーストボールを捉えたもので、打球は最高時速171.8キロ、発射角度28.8度で6.2秒間飛んだ。KBOリーグの公式記録を担当する「スポーツトゥアイ」は、当時、この本塁打の飛距離を125メートルと記録した。
飛距離150.3メートルは、今季の米国メジャーリーグの最高記録と比較しても大差がない。トラックマン・ベースボールがメジャーリーグ(MLB)全30球場の本塁打記録を確かめたところによると、今季のMLB最長本塁打はニューヨーク・ヤンキースの怪物新人、アーロン・ジャッジ(25)が6月11日にボルチモア戦で放った150.9メートル。李承燁の本塁打とはわずか50センチの差しかない。MLBで言うと全体2位に当たる記録的な飛距離に、トラックマン・ベースボール側は李承燁の本塁打記録の精度を米国本社に再度確認したという。
2017年のKBOリーグの各種最高記録も一緒に公開された。今年、最高打球速度はロッテのチェ・ジュンソクがマークした。9月8日、社稷(サジック)球場で行われた三星戦の3回裏にチェ・ジュンソクが放った本塁打は、今シーズン最速の187.6キロを記録した。このシーズン最速記録だけで言うとメジャーリーグ全体9位のワシントンのブライス・ハーパー(時速187.2キロ)を上回る。
今シーズン、KBOリーグで最速投球はLGのソーサが6月11日、1回にSKのロマックに投げた時速158.7キロのファーストボールだ。ソーサは先発投手の中では平均球速(時速150.8キロ)を記録し、剛速球投手の威信を見せ付けた。1分当たり回転数(RPM)は、ファーストボールは斗山(トゥサン)のニッパート(2497)、カーブはSKのパク・ジョンフン(2538)が先発投手では最も高い平均を記録した。ブルペンではファーストボールはLGのチェ・ドンファン(2538)が、カーブはLGのシン・ジョンンラク(3171)が最も高かった。
2015年から国内でデータを収集しているトラックマン・ベースボールは、来シーズン、国内の複数球団と契約を結んでサービスを提供する予定だ。国内だけでなくMLBや日本プロ野球(NPB)などのデータも提供する。各球団は、該当資料を戦力分析の他に、選手育成やマーケティングなどに活用する方針だ。
姜泓求 windup@donga.com