政府当局が、北朝鮮に石油精製品を移し替えた疑いを受けている外国船舶を平沢(ピョンテク)の唐津(タンジン)港で抑留し、調査していることが確認された。政府が、全羅南道(チョンラナムド)の麗水(ヨス)港で、北朝鮮船舶に石油精製品600トンを移し替えた疑いを受けている香港船籍のタンカー「ライトハウス・ウィンモア号」を拿捕したと明らかにして2日しか経っていない。北朝鮮船舶と接触して韓国政府の追跡を受けている外国船舶約10隻も実体が公開されると見られ、新年から対北制裁をめぐる韓半島安保が揺れ動く見通しだ。
平沢地方の海洋水産庁は昨年12月21日、平沢直轄の税関の要請により、パナマ船籍5100トン級のタンカー「KOTI号」を平沢・唐津港で抑留し、出港許可を出していないことを明らかにした。また、この船舶と関連して「平沢・唐津港国家保安機関合同会議」を開いたと付け加えた。乗組員はほとんどが中国人とミャンマー人で、現在、関税庁と国家情報院による合同捜査が進められている。
東亜(トンア)日報が船舶情報サイト「フリートモン」を分析した結果、KOTI号は昨年11月23日、中国の大連港を出港して西海(ソヘ・黄海)を経て12月19日に平沢港に到着した。12月上旬に西海上で北朝鮮船舶と接触し、船から船に移し替える「瀬取り」という方法で石油精製品などを移した疑いを受けている。
申나리 journari@donga.com