鄭現(チョン・ヒョン=韓国体育大学、22)が韓国テニスの記録更新を続けている。世界ランキング58位の鄭現が24日午前11時、豪州メルボルンのロッド・レーバー・アリーナで行われたテニスの全豪オープン男子シングル準々決勝で、「伏兵」テニス・サングレン(米国=世界97位)を3-0(6-4、7-6、6-3)で破り、準決勝に進出した。
韓国人初となるグランドスラム8強進出を果たした鄭現だが、今度はアジア勢最高の記録に挑む。テニスのグランドスラムでのアジア勢の最高成績は2014年の全米オープンで準優勝した日本の錦織圭が保持している。アジアの男子選手が全豪オープンで4強に進出したのは1932年の佐藤次郎以来で86年ぶりのことだ。
鄭現以前はイ・ドクヒ(1981年の全米オープン女子シングルスの16強進出)、李亨沢(イ・ヒョンテク=2000年の全米オープン男子シングルスの16強進出)の成績が韓国選手のメジャー大会最高成績だった。
今大会で番狂わせを演じて一躍主役になった鄭現は4強進出で賞金88万オーストラリアドル(約7億5600万ウォン)を確保した。これまで鄭現が各種大会で獲得した賞金総額は170万9608ドル(約18億3200万ドル)だった。
韓国テニス史上最高ランキング記録も鄭現が塗り替えりそうだ。ランキングポイントが857点だった鄭現は、今回615点を追加し合計1472点を確保した。このため、準決勝で負けても鄭現は来週男子プロテニス協会(ATP)が発表する世界ランキングで少なくとも29位以上にランクされると見られる。これまで李亨沢が2007年8月6日に記録した36位が最高だった。
鄭現はロジャー・フェデラー(スイス=世界9位)対トマシュ・ベルディヒ(チェコ=世界20位)戦の勝者と26日午後、準決勝戦を行う。
金在亨 monami@donga.com