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静脈注射で癌を退治、KIST研究グループが新薬候補物質を開発

静脈注射で癌を退治、KIST研究グループが新薬候補物質を開発

Posted January. 30, 2018 08:59,   

Updated January. 30, 2018 09:02

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韓国国内研究グループが、外科手術なしで静脈内注射により選択的に癌を除去できる新薬候補物質を開発した。

キム・インサン韓国科学技術研究院(KIST)責任研究員チームは、人体由来物質である「フェリチンナノ小胞体」で、体内の自然免疫反応を癌細胞に対してのみ特異的に増幅させる抗がんナノ粒子「FHSIRPα-dox」を開発したと、29日明らかにした。キム教授は、「免疫細胞が癌細胞を敵と認識することを促す方法で、既存の抗がん剤治療の副作用と限界を克服できる」と明らかにした。

抗がんナノ粒子の注射を打たれなかったマウスは、18日後に癌組織の体積が10倍に増えた。一方、注射を打たれたマウスの体では、同期間、がん細胞が減少してから完全に消えた。がん組織を手術で除去した後、注射を打たれたマウスも、がんは再発しなかった。ヤン・ユスKIST先任研究員は、「持続的な抗がん能力ができた」と説明した。

KISTは最近、国内製薬会社サムヤンバイオファームに抗がんナノ粒子関連技術を移転し、商用化の研究に着手した。基本技術料5億ウォンに臨床段階別の成果に応じて追加で45億ウォンを受け取ることができる上、商用化に成功すれば、純売上高の3%も受け取ることになる。研究結果は国際学術誌「アドバンスドマテリアルズ」の15日付に掲載された。



ソン・ギョンウン記者 kyungeun@donga.com